米地銀、信じ難いほどお買い得

こんにちは。K2 College大崎です。

シリコンバレー・バンク(SVB)とシグネチャー・バンクの経営破綻を受けて動揺が広がっておりますね。

  • アメリカの銀行システムは安全
  • 米地銀、信じ難いほどお買い得
  • 米地銀株は回復していく

アメリカの銀行システムは安全

預金者が中小の金融機関から資金を引き揚げるかもしれないという懸念を緩和するために、財務省、連邦準備制度理事会(FRB)、連邦預金保険公社(FDIC)が共同で緊急措置を発表し、通常であれば、預金が保証されるのは1口座当たり25万ドルまでですが、今回は25万ドルを超える預金も含め、すべての預金を保証されることになりました。

この措置は、銀行システムに対する揺らぐ信頼を補強することを目的としておりますが、バイデン大統領も会見で「アメリカの銀行システムは安全」「あなたの預金は安全」と強調しました。

バイデン大統領が言うことですので正反対のことを想像してしまいます。

その気持ちは理解できますが、取り付け騒ぎのような混乱を収め、金融機関の連鎖破綻を防ぐためには、通常の対応でしょう。

ちなみに、米政府などはシリコンバレー・バンク、シグネチャー・バンクの破綻処理で、納税者に負担をかけることはないとしています。

米地銀、信じ難いほどお買い得

それでも、投資家として不安が払拭できないです。

わかりますよ。

「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数も26.52まで上昇してきており、多くの投資家が相場の先行きに不安を感じていることを表しております

ただ、そうは考えていない投資家もいるのですよね。

米ヘッジファンド運営会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントCEOのビル・アックマン氏は、米政府が「正しいこと」を行う限り、地銀株は現時点で「信じられないほど割安」との認識を示しております。

こういう安くなったタイミングで買える投資家がいるのですよ。

13日の米株市場では、シリコンバレー・バンクの経営破綻の影響が広がり、KBW地方銀行指数が一時約12%安と、2020年3月以降で大きな下げを記録しております。

こんな下落局面では怖くて買えないです。

金融システム不安が漂う中ですから、個別企業への投資は不安になるのも無理はないですが、これをいくつかの企業で構成されているETFで考えたらどうでしょう。

例えばSPDR® S&P® Regional Banking ETF(KRE)であれば、地方銀行143銘柄で構成されておりますので、いくつかの企業が破綻してもETF価額が0になることはありません。

ちなみに、最新の値動きを確認してみたら、本日は反発しておりました。

儲けている投資家というのは、このようにお買い得なタイミングで買っているのですよ。

米地銀株は回復していく

シリコンバレー・バンクとシグネチャー・バンクの経営破綻は、経営不安から預金が流出し、資産の流動性不足が破綻の原因です。

しかしながら、シリコンバレー・バンクは主に新興企業やベンチャーキャピタルから預金を集めておりましたし、シグネチャー・バンクは暗号資産関連企業との取引が多いという特色があり、破綻も特殊要因によるものとみられます。

今後、大手銀行への預金移動が加速するなどして、破綻する地方企業が出てくるかも知れませんが、

2行への全額預金保証を発表したことで取り付け騒ぎのような動きも収まってくるでしょうし、
顧客の預金引き出し需要に応えるため、通常より貸し付け条件が緩やかな緊急貸出プログラム(バンク・ターム・ファンディング・プログラム)を設定することになったため、流動性不足が発生する可能性も低くなるでしょう。

以上のような理由から、米地銀株は回復していくのではないでしょうか。

あとは、FRBによる利上げ懸念ですね。

先般のパウエル議長の議会証言では、強い内容の経済指標の発表が続けば、次回のFOMC(3月21日〜22日開催)で0.5ポイント利上げが検討対象になるとの示唆があり、

市場も0.5ポイント利上げとなる可能性もみておりましたが、バンク・ターム・ファンディング・プログラムの設定で0.5%利上げするとの確率は0%になりました。

ちなみに、本日は消費者物価指数(CPI)が発表されます。
果たしてどのような内容になりますでしょうか。

次回のFOMC(3月21日〜22日開催)含めて、要注目です。

まとめ

  • 地銀株は現時点で「信じられないほど割安」
  • 割安に買うから大きなキャピタルゲインが得られる

「キャピタルゲイン」は、安く買って高く売ることで得られるもの。

ご自身に適した投資戦略の相談を望される方は、こちらから「投資戦略相談希望」と連絡ください。

お金が必要なタイミングで「含み損」にならないように注意してくださいね。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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