海外移住ビザを取得しよう!フィリピン編

こんにちは。K2 Collegeの半野です。

ちょっと視点を変えて海外移住ビザの話です。日本に住んでいるとビザのことなんて日常的には全く気にしませんが、海外に出れば、パスポートの期限やビザのことを気にするのが当たり前になります。「海外に住みます」「仕事で海外勤務になります」となるとビザは真っ先に出てくる問題です。海外で生活する日本人も多くなってきているので、ぜひチェックしておきましょう。

  • 海外長期滞在先人気ランキング
  • フィリピンの移住ビザではSRRVがメイン
  • 他の3つのビザの特徴
  • 海外の長期滞在ビザを持つことも投資の1つ

海外長期滞在先人気ランキング

最近は特に老後を日本と海外を往復しながら生活する人も出てきています。その人気ランキングがこちら。

※ロングステイ財団より

マレーシアがずっと1位ですが、150万リンギット(約4,500万円)の金融資産証明が必要と取得条件が厳しくなったこともあり、おそらくこのランキング1位から脱落することが考えられます。実は永住ビザや長期滞在用のビザは、各国で年々取得条件が厳しくなっているのです。今回は4位になっているフィリピンの永住ビザについて検証していきましょう。

フィリピンの移住ビザではSRRVがメイン

フィリピンの主な永住ビザとして以下の4種類があります。そしていずれのビザも取得条件が他国よりも比較的容易であることが特徴です。

・SRRV(Special Resident Retirees Visa)
・Quota (Quota Immigrant Visa)
・SIRV(Special Investment’s Resirence Visa)
・ASRV (APECO Special Resident Visa)

長期滞在用の永住ビザとして、この4種類が主なものと考えていいと思います。そのうち、メインになるのがSRRVです。

SRRV(Special Resident Retirees Visa) 特別居住退職者ビザ

SRRVは3つに分類されます。年齢が50歳以上になっているのが少し痛いところ。以前は35歳以上であれば問題なかったのですが、2021年から変更されています。滞在期限が無制限でOKなことと、滞在義務もないというのは大きなメリットです。一方デメリットも存在します。

・ビザ申請期間中はフィリピンからの出国が不可能
・申請費用、年会費が発生
・就労するには別途AEP(外国人労働許可証)が必要
・定期的にIDカードの更新が必要(1,2,3年から選択)

特に申請期間中にフィリピンから出国出来ないのは非常に不便です。また申請が開始してから終了まで30‐40日間かかるといわれているので、1か月以上そのまま滞在していなくてはなりません。

他の3つのビザの特徴

他の3つのビザはSRRVより少し特殊なビザとなります。

Quota Immigrant VISA(特別割当移住査証)クオータービザ

・日本、アメリカ、ドイツに対し各国年間50人のみの発行
・20歳以上
・預託金5万ドル以上(ビザ取得完了後、引き出し自由)
・現地住所必要
・無制限滞在可能
・AEPなしで就労可能
・1年ごとの更新

デメリット
・取得代行手数料が高い(200‐400万円程度)
・出国時に3000ペソの費用が必要(毎回)
・詐欺事件が横行している

通称クオータービザと呼ばれています。20歳以上ならだれでも申請可能であること、5万ドルのお金で取得できるのが何よりの魅力です。そしてこのビザを持っていればそのまま働けるというのがいいですね。ただし発行人数の枠が決められていることや、取得代行手数料がかなり高額であることがネックです。またメリットがあるゆえか、このビザに関わる詐欺事件が横行しているのもデメリット。取得するにはかなり慎重になる必要があります。

SIRV(Special Investment’s Residence Visa) 特別投資家ビザ

・21歳以上
・7万5千ドル以上の投資

SIRVは投資家用のビザで75,000ドル以上の投資が必要となります。21歳以上なら取得可能ですが、コンドミニアムや卸売業、レストランなどへの投資は対象外。株式投資や製造業、サービス企業への投資、さらには国債などが投資対象となります。また担当する官公庁も他のビザのPRA(フィリピン退職者庁)と異なりBOI(フィリピン投資委員会)になるのも特徴の1つです。

ASRV(APECO Special Resident Visa) APECO特別永住権ビザ

・プロジェクト開発に400万円程度の資金投資で可能
・5日間の滞在で取得可能
・金融サービス利用可能
・相続税対策 フィリピンは6%
・家族同伴可能
・就労、法人設立可能
・年齢制限なし
・リゾート会員権
・申請費用はUSD30,000からと高い

ASRVはもっと特殊。APECOはAurora Pacific Economic Zone and Freeport Authorityの略称です。オーロラパシフィック経済特区のプロジェクトに投資をするのが条件となります。申請期間が短いのと年齢制限がないのは大きな魅力ですが、申請費用が高い!日本円で約400万円です。年齢制限がないにしてもこれはどうなんでしょう?

フィリピンにこれだけ長期滞在用のビザがあるんですね。年齢さえクリアすればSRRVも取得はそれほど難しくないですし。

金額的にもそれほど大きなハードルではないので、将来海外に住みたいのであれば、フィリピンもビザの選択肢の1つにしたいですね。

海外移住ビザを持つことも投資の1つ

今回フィリピンの永住ビザの検証をしました。フィリピンの長期滞在、永住ビザは他国と比較してもその取得条件がかなり緩いのが特徴。よく話題になるシンガポールはビザのために250万シンガポールドル(約2億5千万円)を投資する必要があり金額が桁違いです。先進国と今後発展していく国との違いといえばそれまでですが、フィリピンは人口ボーナスを抱え、今後経済的にも大きく成長する可能性のある国の1つです。またマニラなどの都市圏ではコンドミニアムなども整備され、住みやすくなっています。余裕があればこのような国に住むことのできるビザを取得しておくことも、別の形の投資の1つといえるかもしれません。

年々各国で長期滞在用ビザの取得が厳しくなっているのであれば、フィリピンは穴場かも。

以前よりは厳しくなりましたが、まだまだフィリピンは取りやすいです。コンドミニアムなど住む場所にもそれほど困りませんので、移住先の1つになりそうです。

まとめ

  • フィリピンの移住ビザは主に4種類ある
  • フィリピンのメインのビザはSRRV
  • 他国よりもビザが取りやすいので、取得しておくのも投資の選択肢の1つになる

お金を増やす方法は様々です。ご自身のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。

著者プロフィール

半野輝明
半野輝明
大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/11598/trackback