ネオファースト生命 ネオdeとりお 低解約返戻金型特定疾病保障終身保険

こんにちは、K2 College 松本です。

今回は、ネオファースト生命の特定疾病保障保険ネオdeとりおを解説していきます。

終身保険なら貯蓄もできるし、三大疾病にも備えられるので入って損はないかと思うのですが。

この手の商品は保障内容としては悪くないのですが、保険料が高いので本当にこの商品で備えないといけないのか確認してください。

  • ネオファースト生命は第一生命の100%子会社
  • 三大疾病も保障される円建終身保険
  • 保険金額と総支払保険料がほぼ同じ
  • 契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。

ネオファースト生命は第一生命の100%子会社

会社概要

ネオファースト生命は第一生命の100%子会社です。元々は1999年に日産火災海上保険(当時)の生保子会社「DIY生命」として誕生。ダイレクト販売を主体としたビジネスモデルを採用している。社名のDIYは「Do It Yourself」に由来している。2002年の損害保険ジャパン(損保ジャパン、初代)の発足により、社名を「損保ジャパンDIY生命」に変更した。損保ジャパングループでは「ダイレクトマーケティング専門生命保険会社」としての位置付け。これまでNKSJホールディングス(現・SOMPOホールディングス)傘下の損保ジャパングループの一員だったが、2014年8月1日付けで損保ジャパン保有分の株式を第一生命保険(現・第一生命ホールディングス)に譲渡し、第一生命保険の完全子会社となった。その後同年9月29日に、新社名を「ネオファースト生命保険株式会社」として同年11月25日付けで商号変更した。

設立:1999年4月23日
総資産:4,103億円(2023年3月31日時点)
保有契約件数:74万件(2023年3月31日時点)
保有契約高:1兆7,835億円(2023年3月31日時点)
エンベディッドバリュー(EV):1,904億円(2022年3月31日時点)

格付情報

なし

ソルベンシーマージン比率

4,329.0% (2023年3月末時点)

初めて聞きましたが、第一生命の子会社なんですね。

まだまだ知名度は低く、格付情報もありませんが、親会社が第一生命ということで安心感はありますね。

三大疾病も保障される円建終身保険

契約概要

商品名:ネオdeとりお
正式名称:低解約返戻金型特定疾病保障終身保険
契約年齢:20歳〜85歳

保険期間:終身
払込期間:30歳〜90歳満了(1歳刻み)または終身払 *1

保険金額:50万円〜3,000万円(10万円単位)*2
健康体割引:あり *3
払込頻度:月払、年払

*1 最低10年以上の期間が必要

*2 上皮内新生物保障特則を適用した場合は300万円が上限となります。
*3 1年間たばこを吸ってない方は保険料が割引されます。

保障内容

以下のいずれかに該当すると保険金を受け取れます。
*高度障害で保険金が出ない点は注意!

  • 死亡
  • がんと診断(責任開始時期から90日は免責)
  • 急性心筋梗塞で、手術または30日以上の労働制限
  • 脳卒中で、手術または30日以上の労働制限

商品解説

普通の終身保険に三大疾病の保障がプラスされた商品です。ただし、高度障害状態では保険金が受け取れない点は要注意です。三大疾病でも保険金が受け取れるので、保険料は通常より割高になります。また上皮内新生物特則を付加すると保険金額の上限が300万円になります。この分野の商品はいくつかの保険会社が提供していますが、有名所はひまわり生命特定疾病保障保険またはオリックス生命特定疾病保障保険With〔ウィズ〕です。受け取りの条件はネオファーストの方が若干緩いです。

他社よりも条件がよくて三大疾病にも備えられるなら契約したいです!

保険金受取の条件はほんの少しだけ緩いのですが、肝心の保険料で大きく負けています。次のチャプターで具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。

保険金額と総支払保険料がほぼ同じ

パンフレットに載っているご契約例は以下の通りです。

契約年齢:30歳 男性
保険金額:100万円
保険期間:終身
払込期間:60歳満了

健康体割引:非喫煙者割引適用
特則:上皮内新生物保障なし
払込頻度:月払
保険料:2,773円

総支払保険料:998,280円
60歳時の解約返戻金:993,800円
60歳時の解約返戻率:99.5%

ということで保険金額100万円に対してほぼ同じ金額を払うことになります。これだと貯金しているのと変わりません。もちろん保険料支払期間中に早期で三大疾病になれば上乗せで受け取れますが、実際に三大疾病になる確率は60歳以降から高くなっていくので、そのケースの人はかなり少数でしょう。

ちなみに男性60歳で終身払で契約すると保険料は5,399円なので、15年6ヶ月後には総支払保険料が100万円を超えます。つまり76歳までに三大疾病にならないと保険金額以上の保険料を支払っていくことになります。

若くても保険金額と同額を支払う必要があって、高齢になると保険金額以上に支払っていくケースもあるのですね。。。

この保険の場合、一日でも早く万一のことが起こることが、唯一得になる方法です。
(お金の基礎:いま加入している保険で大丈夫?

契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。

保険料を支払うことで保険としてのレバレッジがほぼなくなりますし、寧ろマイナスになることもあるので加入してはいけません。三大疾病に備えるなら掛け捨ての保険などに加入して、貯蓄は別でした方が見直しもしやすく効率がいいです。

既に加入している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、下記のリンクから私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)

海外の終身保険であれば貯蓄性が高いので、死亡保障との両立ができます。詳しくは入門書を一読ください。

※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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