積立投資で利益を得ることができない残念な人

こんにちは。K2 College大崎です。

今回は、積立投資で利益を得ることができないケースについて述べたいと思います。

「積立投資で利益を得ることができないケース」とはどのような人のことでしょうか。

様々なケースがありますが、今回は積立投資をきちんと継続しているにも関わらず、利益を得ることができないケースを取り上げます。

投資で利益を得るには、基本的に安く買って高く売ることが必要ですが、これは積立投資においても同じです。

積立投資は、「ドル・コスト平均法」という一定額の購入を続ける手法のため、価格が低いときは購入口数が増加し、価格が高いときは購入口数が減少し、全体の平均購入単価を平準化させる効果がありました。

しかしながら、いくらこの「ドル・コスト平均法」を利用して積立投資を継続しても、利益を得るためには投資終了のタイミングで相場が上昇していることが必要なのです。

  • 動画解説
  • 積立投資で利益を得るためには、投資終了のタイミングで相場が上昇している必要がある
  • ドル・コスト平均法は、投資を開始するタイミングよりも終了するタイミングの方が重要

動画解説

積立投資で利益を得るためには、投資終了のタイミングで相場が上昇している必要がある

積立投資」についての大切な話の記事でも述べましたが、積立投資が成功するためには、基準価額が「右肩上がり」になるか、一旦下がっても、積立期間の終わりのほうが上がっていることが必要です。

「右肩上がり」は想像できますが、一旦下がっても、積立期間の終わりのほうに上がっていることが必要なのですね。

逆にこれらではない場合は、積立投資は成功しないと言うことでしょうか?

基準価額が「右肩下がり」になるか、一旦上がっても「尻下がり」の相場の際に資産を取り崩さなければならない場合は、利益を得ることは難しいです。

以下は、投資期間を30年、毎月の購入金額を30,000円とした場合のドルコスト平均法シミュレーション(メットライフ生命)ですが、

下落後、上昇のケース(赤)も上昇後、下落、上昇のケース(緑)も、30年後は投資元本を上回り、上昇し続けるケース(青)よりもリターンは高くなっております。

一旦下がっても、積立期間の終わりのほうが上がっているケースですね。

しかし、都合が悪いのか、このメットライフ生命のドルコスト平均法シミュレーションには「上昇後、下落」といったシミュレーションはありませんでしたが、上述した通り、一旦上がっても「尻下がり」の相場の際に資産を取り崩さなければならない場合は、利益を得ることは難しいです。

「上昇後、下落」といったシミュレーションがないので、同じシミュレーションで「上昇後、下落」のタイミングを見てみると、投資期間14〜16年の場合、(赤)のケースであっても、(緑)のケースであっても元本を下回っており、このような期間に売却をしなければならないタイミングが来たら最悪です。

資産が減少しているタイミングで売却しなければならないということは、資産減少は加速しますから、人によっては資産が枯渇する場合もあるかも知れません。

ドル・コスト平均法は、投資を開始するタイミングよりも終了するタイミングの方が重要

繰り返しになりますが、積立投資で利益を得るためには投資終了のタイミングで相場がある程度上昇していることが必要です。

仮に相場が上昇していたとしても、いつ急落するかは読めませんよね。

そのため、運用期間の終わりが近づいてきたら相場の影響を受けない資産への乗り換えをすることがとても大切です。

以前の記事でもお伝えしておりますが、オルタナティブのようなリスクの低い資産クラスや、『海外固定金利商品』に移管して安定運用して行くようにしてください。

ドル・コスト平均法は、平均購入単価を平準化させる効果がありますので購入価格は気にする必要はありませんが、売却のタイミングはとても重要です。

知られていない「ドル・コスト平均法」の真実の記事でも説明しましたが、

「ドル・コスト平均法」を利用しての積立投資は、運用期間が長くなればなるほど投資元本が増大していきますが、それだけリスクに晒される資産が増えていきました。

そのようなことを踏まえて、早めにリスクが低い資産へ移管することを考えておいてください。

まとめ

  • 積立投資で利益を得るためには、投資終了のタイミングで相場が上昇している必要がある
  • ドル・コスト平均法は売却タイミングがとても重要
  • 早めにリスクが低い資産へ移管すること

積立投資は売却のタイミングはとても重要です。
「尻下がり」の相場に資産を取り崩さなくても良いように、早めにリスクが低い資産へ移管しておきましょう。

ご相談は、こちらからご連絡ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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