海外移住入門編1 – 見えない費用

こんにちは、K2 Collegeの稲垣です。

今回は、ヨーロッパの代表的なゴールデンビザについて数回に分けて、その違いをお届けします。ゴールデンビザは、投資してビザ申請するというシンプルなアイデアのもと、各国独自の条件やメリットが存在します。

投資移住と言われても、投資額がいくらくらい必要なのか、メリットは何かがわからないと計画が立てられませんね。

そうですね。今回は、代表的なギリシャ、マルタ、スペイン、ポルトガルのゴールデンビザを比較していきましょう。

今回の記事では、申請に必要な最低投資額や、ゴールデンビザを所有することによるメリットについてお伝えします。また、最低投資額からだけでは分からない、見えない費用についても考えましょう

  • ゴールデンビザ申請のための最低投資額
  • ゴールデンビザ取得の共通メリット
  • 見えない費用

ゴールデンビザ申請のための最低投資額

ゴールデンビザ申請のための最低投資額は国によって異なります。今回は不動産投資を通してゴールデンビザ申請をする場合の、最低投資額を見ていきましょう。

ギリシャ:
不動産への投資が主要条件で最低投資額は€250,000からとなります。

マルタ:
不動産への投資と国家への納入金で最低投資額は賃貸で€150,000から、不動産購入で€370,000からとなります。

スペイン:
不動産への投資が主要条件で最低投資額は€500,000となります。

ポルトガル:
不動産への投資が主要条件で、最低投資額は€280,000からとなります。
※不動産への投資プロジェクトは終了決定:情報更新時点で施行日未定

国によって投資額に違いはあるけど、各国共に不動産への投資が主要条件で「ゴールデンビザ」を取得できるのですね。

そうですね。どの国も「長期滞在」が可能な長期滞在ビザ、国によっては「永住権」の取得が可能です。

ゴールデンビザ取得の共通メリット

ギリシャ、マルタ、スペイン、ポルトガルのゴールデンビザを取得することによって得られるメリットも魅力的です。今回は各国に共通しているメリットをご紹介します。

一家揃っての申請が可能:
これらの国々では、一家三世代以上、マルタでは一家四世代でも移住が可能です。家族全員で移住できるため、ひとりあたりのコストが抑えられます。

公立学校の学費が無料:
こちらも両親の納税状況や滞在状況、子供の適用年齢など各国規定がありますが、ゴールデンビザ所持者は通常、現地の公立学校での学費が無料になります。

公立の医療サービスへのアクセスが可能:
国により条件は異なりますが、基本的にゴールデンビザ所持者は公立の医療サービスにアクセスが可能です。

子供の教育費用や医療費用が現地の住民と同じ扱いになることは、海外移住を考える際の大きな利点ですね。

お子様の教育費用や健康面でも安心感がありますね。お子様の年齢や、申請審査にかかる期間を考慮して移住計画をたてるといいでしょう。

見えない費用

これらの国々は、不動産への投資がゴールデンビザ取得の鍵となっています。しかし、この投資には見えない費用も伴います。

申請書類準備費用:国によって必要な書類が異なり、取得のための費用や翻訳費用も発生します。
移民弁護士費用:各国で弁護士費用の基準が大きく異なります。
ビザ更新費用:ビザ更新頻度や費用も国により大きく異なります。また、更新時の渡航費用や滞在費用も各国の物価水準によって異なります。
不動産購入維持費用:不動産投資をした場合に、印紙税、取引税、管理費、固定資産税、賃貸時の所得税などが発生します。

表向きの費用だけで判断してはいけませんね。

そうですね。これらの費用を忘れずに計画に組み込むことが重要です。

まとめ

  • 投資額だけでなく、その他の費用も考慮に入れ、しっかりと理解することが重要です
  • ビザを取得するとさまざまなメリットを享受できます
  • 海外移住に関する計画を立てる際には、得られるメリット、必要な費用をきちんと理解しましょう

今回は、海外移住の入門編としてヨーロッパのゴールデンビザについて焦点を当てました。

海外移住については、個々の目的や条件に応じておすすめできる国が異なります。アドバイスを希望される方は、下記の直接相談(無料)よりお問い合わせください。

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著者プロフィール

稲垣明美
稲垣明美
大学卒業後、約20年間海外にて勤務。
主に海外不動産の業務に携わりました。また、海外での立ち上げ業務を3度経験しています。
帰国後は海外移住関連の企業で経験を積みました。
海外で経験したお金や、海外不動産、海外移住についての情報を皆様にお届けします。
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー2級

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