こんにちは。K2 College大崎です。
10月より新しい海外保険商品がローンチされて、弊社でも河合がメルマガなどで新しい『新海外個人年金』として案内しておりますが、『海外固定金利商品』を検討されていたクライアントから「どちらが良いのか」といった問い合わせが増えております。
それぞれ商品の特徴は異なりますし、投資家にとっても何を目的として投資するかにもよりますので一概には言えないのですが、中には予定利率で運用される新しい『新海外個人年金』と、固定金利で運用される『海外固定金利商品』の数字だけで単純に比較している方も何名かいたので、今回は、その違いも含めて説明したいと思います。
- 新しい『新海外個人年金』は予定利率で運用される
- 返戻率を年率換算して比較する
- 目的に応じて、新しい『新海外個人年金』と『海外固定金利商品』を使い分ける
新しい『新海外個人年金』は予定利率で運用される
「予定利率」とはどういったものでしょうか?
「予定利率」とは保険会社が契約者に対して約束する運用利回りです。
ただし、支払った保険料すべてが運用に回されるのではなく、人件費などの諸経費が引かれた後の金額が運用に回されますので、予定利率を見るだけでは将来いくら受け取れるのかはわかりません。
新しい『新海外個人年金』ついてはこちらで確認できますが、
新しい『新海外個人年金』の現行の予定利率は4.25%であり、これは変動します。
返戻率を年率換算して比較する
それでは新しい『新海外個人年金』の予定利率と『海外固定金利商品』の「金利」で単純に比較してはダメということですね。
はい、ダメです。
「金利」は投資金額に対してその金利が適用されますが、「予定利率」は支払った保険料から保険会社の人件費等の諸経費を除いた金額に対して予定利率で運用されますので、保険の場合は支払った保険料に対してどれだけ増えるのを比較するためには返戻率で比較する必要があります。
それでは、新しい『新海外個人年金』と『海外固定金利商品』の
10年後の返戻率を年率換算して比較してみましょう。
<前提条件>
属性:40歳(男性)
支払い金額:USD100,000
※新しい『新海外個人年金』の場合はUSD50,000×2年払いの全期前納
新しい『新海外個人年金』 予定利率4.25%
『海外固定金利商品』 金利4.75%(10年プラン)
まず、以下は新しい『新海外個人年金』の20年目までのシミュレーションですが、『海外固定金利商品』10年プランと比較するために10年後の数字を見てみると、
新しい『新海外個人年金』シミュレーション
10年後の解約返礼率は約147%、
年率運用利回りは約4%となります。
それに対して、『海外固定金利商品』 はどうかと言うと、
『海外固定金利商品』シミュレーション
10年後の解約返礼率は約158%、
年率運用利回りは約4.7%となります。
返戻率を年率換算して比較してみた場合、『海外固定金利商品』がよりお金が増えると言うことがわかりましたね。
あと確認しておいて頂きたいのは、新しい『新海外個人年金』は予定利率で運用されますから、解約返戻金は確定した金額ではないということです。
シミュレーションを見ていただくと、「Guaranteed(保証部分)」と「Non-Guaranteed(非保証部分)」とに分かれており、確定した金額は「Guaranteed(保証部分)」、「Non-Guaranteed(非保証部分)」は運用次第となります。
なお、「Guaranteed(保証部分)」が支払保険料を超えるのは13年目になリます。
目的に応じて、新しい『新海外個人年金』と『海外固定金利商品』を使い分ける
それでは、『海外固定金利商品』の方が良いと言うことですね。
目的がよりお金を増やすためという点で言えば、そうですね。
しかしながら冒頭で、投資する目的次第ですから「どちらが良いのか」一概には言えないとお伝えしましたように、ご自身がその資金を投じる目的に応じて、適した方を選択するようにしてください。
今回比較したように、よりお金を増やすといった点で言えば、『海外固定金利商品』の方が年率利回りは高いですし、『海外固定金利商品』は100%元本確保型の商品で、安定した利回りで運用されます。
また、毎年利息分を受け取った上で、満期時に元本100%を受け取ると言う使い方もできますし、死亡給付金も付いています。
一方、新しい『新海外個人年金』は死亡保障が付いていることはもちろんのこと、被保険者が128歳になるまで運用を継続することができますし、契約者/被保険者を何度でも変更することが可能です。
また、2年払いであれば2年目終了時から払済み保険料の5%(5年払いは6年目終了時から払済み保険料の7%)を引き出すことができますので、
とりあえず自身の老後資金用として運用を始めて、15年後に教育資金として一部を使用するといった使い方ができます。
まとめ
- 年率利回りで比較する
- よりお金を増やしたいなら高い金利が固定されている『海外固定金利商品』
- お子様やお孫さんまで引継ぎたいなら新しい『新海外個人年金』
何を重視するかによって選ぶ商品は異なります。
ご自身がその資金を投じる目的に応じて、適した方を選択するようにしてください。
『海外固定金利商品』や新しい『新海外個人年金』の資料やシミュレーションを希望の方は、こちらからお問合せください。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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