投資信託とETF

こんにちは、K2 College編集部です。

投資信託とETFの仕組み、それぞれのメリット・デメリットや選び方についてお伝えします。

NISAでも投資信託、ETFというのは聞きますね。

はい、コストの安いインデックスの投信、ETFは人気の商品です。詳細について見ていきましょう。

  • 投資信託やETFの仕組み
  • メリット・デメリット
  • 選び方

投資信託やETFの仕組み

投資信託の仕組み

投資信託は、複数の投資家から資金を集め、その資金をプロのファンドマネージャーが様々な金融商品(株式、債券、不動産、コモディティなど)に分散投資することでリスクを低減し、リターンを追求する仕組みです。投資家は投資信託を通じて、個々の資産に直接投資することなく、多様な資産に分散投資することができます。

投資信託の仕組みは以下の通りです:

  1. 投資家からの資金調達:投資家が投資信託を購入することで、資金が集められます。
  2. 資産運用:集められた資金は、ファンドマネージャーによって選ばれた金融商品に投資されます。
  3. 分配金の支払い:投資信託が得た利益は、定期的に投資家に分配金として支払われることがあります。
  4. 基準価額の算定:投資信託の価値は、日々の市場価値に基づいて算定され、基準価額として公表されます。
  5. 償還:投資家はいつでも投資信託を売却し、現金化することができます。

ETF(上場投資信託)の仕組み

ETFは投資信託と似た仕組みを持ちますが、取引所に上場されており、株式と同様にリアルタイムで取引できる点が特徴です。ETFも投資家から資金を集め、様々な資産に分散投資しますが、特定のインデックス(例えばS&P500や日経平均株価)に連動することを目指して運用されることが一般的です。

ETFの仕組みは以下の通りです:

  1. 投資家からの資金調達:ETFは証券取引所で株式のように売買されるため、投資家は取引所を通じてETFを購入します。
  2. 資産運用:ETFはほとんどが指定されたインデックスに連動するように設計されており、インデックスの構成銘柄に投資されます。
  3. 配当金の支払い:ETFが得た配当は、定期的に投資家に分配されることがあります。
  4. 市場価格の変動:ETFの価格は市場の需給に応じてリアルタイムで変動します。

上場しているかどうかの違いなんですね。

はい、ETFは上場投資信託のことで、通常のインデックスファンドなどよりもコストが安いのが特徴です。

メリット・デメリット

投資信託のメリット

  1. 分散投資:少額の資金でも複数の資産に分散投資できるため、リスク分散効果があります。
  2. プロの運用:専門のファンドマネージャーが運用するため、個人では難しい投資判断をプロに任せることができます。
  3. 手軽さ:投資信託の購入や売却は簡単で、特に初心者にとって手軽な投資手段です。
  4. 多様な種類:様々な投資目的やリスク許容度に応じた多様な投資信託が存在します。

投資信託のデメリット

  1. 手数料が高い:信託報酬や購入時・解約時の手数料がかかることが多く、これがリターンを削る可能性があります。
  2. 運用成績のばらつき:ファンドマネージャーの運用能力によって成績が大きく異なるため、期待通りのリターンが得られないリスクがあります。
  3. 流動性が低い:投資信託の売買は市場取引時間外では行えず、売却までに時間がかかる場合があります。

ETFのメリット

  1. 取引の柔軟性:株式のようにリアルタイムで取引できるため、市場の変動に迅速に対応できます。
  2. 低コスト:一般的に信託報酬や手数料が投資信託よりも低いことが多いです。
  3. 透明性:ETFはインデックスに連動して運用されるため、どの資産に投資されているかが明確です。
  4. 分散投資:ETFも少額で広範な分散投資が可能です。

ETFのデメリット

  1. 市場リスク:リアルタイムで取引できる反面、市場の急激な変動にさらされやすいです。
  2. 取引手数料:証券会社の取引手数料がかかることがあり、頻繁に売買する場合にはコストがかさむことがあります。
  3. 流動性リスク:一部のETFは取引量が少なく、売却したい時に希望する価格で売れないリスクがあります。

コストが安いほうがいいですが、他にどういった違いがありますか?

投資信託の最低購入金額はおおむね1,000円から。金融機関によっては100円から購入できるところもあります。対するETFの最低購入金額は「取引価格×1取引単位」なので1万円くらいからの購入になります。

選び方

投資信託の選び方

  1. 投資目的の明確化:長期的な資産形成、短期的な利益追求、安定収益など、自分の投資目的を明確にすることが重要です。
  2. リスク許容度の確認:自分がどれだけのリスクを許容できるかを確認し、それに応じた投資信託を選びます。
  3. 手数料の比較:信託報酬や購入時・解約時の手数料を比較し、コストの低いものを選ぶことが重要です。
  4. 過去の運用成績:過去の運用成績を確認し、安定したリターンを得ている投資信託を選びます。ただし、過去の成績が未来を保証するものではないことを理解する必要があります。
  5. ファンドマネージャーの評価:ファンドマネージャーの運用経験や実績を確認し、信頼できるマネージャーが運用する投資信託を選ぶことが望ましいです。

ETFの選び方

  1. インデックスの選定:連動するインデックスが自分の投資目的に合致しているかを確認します。例えば、株式市場全体に投資したい場合は、S&P500や日経平均株価に連動するETFを選びます。
  2. コストの確認:信託報酬や取引手数料が低いETFを選ぶことが重要です。特に長期投資の場合、コストはリターンに大きな影響を与えます。
  3. 流動性の確認:取引量が多いETFを選ぶことで、売買の際にスムーズに取引できることを確認します。
  4. 分配金の確認:分配金が定期的に支払われるかどうか、またその頻度や金額を確認します。収益を重視する場合は、分配金の高いETFを選ぶことが重要です。
  5. ETFの種類の把握:同じインデックスに連動するETFでも、運用会社によって異なる特徴があるため、それぞれのETFの詳細を比較して選ぶことが重要です。

基本的にはリターン次第ですね。

はい、ただ運用先によっては値動きが激しいものもあり、どういった運用スタイルを選ぶのかによって変わってきます。

まとめ

  • ETFは上場投資信託、投資信託の中で上場しているもの
  • 日次での値動きの投資信託に比べ、ETFはリアルタイムに変動
  • 最低投資金額も異なるのでどちらが自分に合っているかで選択する

投資信託とETFはどちらも分散投資が可能で、個々の投資家のリスクを低減しながらリターンを追求するための有効な手段です。それぞれにメリット・デメリットがあり、選び方も異なりますが、投資目的やリスク許容度、コストを重視することで、自分に合った投資信託やETFを選ぶことができます。長期的な資産形成を目指す場合は、分散投資と低コストの運用を心がけることが成功の鍵となります。

著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

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