SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型) 愛称:スマートベータ・世界高配当株式(分配重視型)〜SBIアセットマネジメント

こんにちは。K2 College大崎です。

SBIアセットマネジメントは「SBI 全世界高配当株式ファンド(年 4 回決算型)」(愛称:スマートベータ・世界高配当株式(分配重視型))を 2024 年 10 月 1 日に新たに設定します。

そこで今回は、「SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型) 愛称:スマートベータ・世界高配当株式(分配重視型)」について解説します。

アムンディ・ジャパンからも年4回分配金が支払われる『オールカントリー・高配当株』が出ておりますが、何が違うのでしょうか?

何が違うのかを確認するためにも、一緒に解説を見ていきましょう。

  • SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)概要
  • モデルポートフォリオの配当利回りは年4.3%
  • 高い配当金は資産の減少を抑える

SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)概要

・米国、欧州、日本、新興国を投資対象とする以下のマザーファンドを通じて、配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上がり益の獲得によるトータルリターンの追求をめざす。

• SBI米国高配当株式マザーファンド
• SBI欧州高配当株式マザーファンドⅡ
• SBI新興国高配当株式マザーファンド
• SBI日本高配当株式マザーファンド

なお、この投資信託(ベビーファンド)の資金をまとめて「マザーファンド」と呼ばれる投資信託に投資し、実質的な運用をマザーファンドで行う仕組みはファミリーファンド方式といいます。

・各投資対象国/地域において、各種市場指数の構成や時価総額比等を勘案の上、個別銘柄の配当状況、株価のバリュエーション評価・分析など、SBIアセット独自の基準に基づき銘柄の選定およびポートフォリオの構築を行う。

アムンディ・ジャパンの『オールカントリー高配当株』は世界各国の株式に直接投資しておりましたが、このファンドは4つのマザーファンドに投資するのですね。

そのようですね。
なお、各マザーファンドのポートフォリオで保有する銘柄ならびに組入比率の見直しは、随時行いますので、各マザーファンドの投資配分比率も、随時変更します。

モデルポートフォリオの配当利回りは年4.3%

本ファンドの運用は2024年10月1日より開始する予定のため、まだ正式な発表はありません。

それぞれのマザーファンドも2024年10月1日に設定予定となるものもあるようです。

SBI新興国高配当株式マザーファンド(設定日:2024年4月16日)
SBI日本高配当株式マザーファンド(設定日:2023年12月12日)
SBI米国高配当株式マザーファンド(設定日:2024年10月1日予定)
SBI欧州高配当株式マザーファンドⅡ(設定日:2024年10月1日予定)

しかしながら、2024年8月30日基準モデルポートフォリオの実績配当率は年4.3%となっております。

2024年3月末のデータをもとにアムンディ・ジャパンが作成した「配当利回り比較」を見てみると、『オールカントリー・高配当株』配当利回り3.84%となっておりました。

比較時期は異なりますが、SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)の配当利回りは4.3%とかなり高い配当利回りですね。

米国高配当ETF御三家といわれる「VYM」「HDV」「SPYD」の中でも、配当利回りが一番高い「SPYD」の現在の配当利回り(TTM)も4.04%ですから、それと比べても高い配当利回りとなっております。

これだけ高い配当利回りを得ることができ、値上がり益も狙えるのであればぜひ投資したいです。

このファンドの信託報酬は年0.055%と低いですし、配当金を受け取ることが目的であれば選択肢の一つですね。。

高い配当金は資産の減少を抑える

資産形成期の方であれば、配当金(分配金)を出さずに複利運用をして資産を増やしていくのが合理的ですが、配当金を受け取りたいという方であれば、このファンドで運用していくのも宜しいかと思います。

このファンドは、高い配当金と値上がり益によるトータルリターンの追求をめざしているわけですしね。

また、8月には株価が大きく下落して、米国株式や全世界株式などを投資対象とする投資信託の解約が増え、大量の資金が流出しましたが、資産減少を抑えたいという方も配当金はその下支えをする役割もありますから、高い配当金が出るこのファンドで運用していくのも一つの方法ですね。

ちなみに、投資信託協会が1万人に投資に関するアンケートをしたところ、投資信託に100万円を投資して損失が出た場合、40%以上の方が1万円の損失が出たら売却を考えているようです。約73%の方が10%のマイナスが耐えられないと回答をしております。

配当金は株価下落時に資産減少を下支えする役割もあるのですね。
なおさら配当金が出るファンドで運用していきたいです。

SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)は、米国、欧州、日本、新興国を投資対象とするファンドでしたが、

投資対象が米国だけで良ければ、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)がありますし、

投資対象が日本だけで良ければ、SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)がありますから、何を投資対象にするかも考えて選んでくださいね。

まとめ

  • このファンドは米国、欧州、日本、新興国を投資対象とするファンド
  • 高い配当金と値上がり益によるトータルリターンの追求をめざす
  • モデルポートフォリオの利回りは年4.3%

8月のように株価が大きく下落しても解約せずに耐えることができますでしょうか?
配当金は資産減少を下支えをする役割もありますよ。

投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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