2024年、日経平均よりもS&P500や全世界株式の方が株価は上昇

こんにちは。K2 College大崎です。

2025年になりましたね。

アメリカのトランプ次期大統領の大統領選挙での勝利が正式に確定し、就任式が今月20日に行われます。今年は大変な年になるかと思いますが、面白い年になりそうです。

2025年のマーケットはすでに始まっておりますが、2024年の世界の株価指数のパフォーマンスを振り返ってみました。

  • 動画解説
  • 日経平均の2024年のサマリー
  • S&P500の2024年サマリー
  • 全世界株式の2024年サマリー

動画解説

日経平均の2024年サマリー

2024年、日経平均株価は堅調な上昇を見せました。

年初から上昇を続け、2月22日には1989年12月29日のバブル期の最高値である3万8915.87円を上回り、約34年ぶりに史上最高値を更新しました。

しかしながら、8月5日には、前週末比4,451円28銭(12.4%)安の31,458円42銭で取引を終え、1987年のブラックマンデー以来の大幅な下落を記録しましたね。

この急落の主な要因は、米国景気の先行き不安、米ハイテク株の続落、そしてドル安・円高の進行が重なったことにあります。特に、米国の労働市場の軟化が示唆され、景気悪化への懸念が強まったことが影響しました。

年末の大納会(12月30日)では終値が3万9894.54円となり、前年末比で約19%の上昇率を達成し、35年ぶりの最高値を更新しました。

この上昇の背景には、米国の利下げ期待による半導体関連株の上昇や、円安による輸入物価の上昇を受けた国内物価上昇観測から、日本銀行の追加利上げ期待がありました。

オールカントリーやS&P500とった株式指数ばかり見たり聞いたりするのですが、
日経平均株価も大きく上昇しているのですね。

そうですね。
それではS&P500の2024年サマリーも見てみましょう。

S&P500の2024年サマリー

2024年、米国の主要株価指数であるS&P500は顕著な上昇を遂げました。
年初から12月末までの1年間で約25.47%上昇し、12月には6,000ポイントに到達しました。

この上昇は、米国経済がソフトランディング(急激な景気後退を回避しながら成長を維持すること)の見通しとなり、金利の上昇ペースが鈍化したことで、市場には再びリスク資産への投資意欲が戻ったことが影響しましたね。

特に、AI関連の需要増加がハイテク大手の収益拡大に寄与し、株価を押し上げる結果となりました。

主に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるハイテク大手7社(Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet、Meta、Nvidia、Tesla)によって牽引されており、この7社は市場全体の時価総額の約30%を占めております。

この点は、以前の記事でも解説してきておりますが、マグニフィセント・セブンの圧倒的なパフォーマンスによって指数全体が押し上げられた一方、残りの493銘柄の成長は限定的となっております。

やはりインフルエンサー達が推しているように、米国市場に投資するならばS&P500一択でしょうか。

「S&P500に投資する=米国市場全体に広く分散して投資する」とは言えない状況となっています。

状況を理解した上でS&P500に投資しているならば良いですが、インデックス投資のリスクとリターンのバランスについて、今一度、慎重に考えた方が賢明と言えます。

全世界株式の2024年サマリー

2024年の全世界株式市場は、先進国と新興国の株式がともに堅調なパフォーマンスを示し、オールカントリーに投資している投資家にとっても良い年となりましたね。

MSCIワールドインデックスは、主に先進国の大型株と中型株で構成されておりますが、年間を通じて約20%のリターンを記録しました。

2024年は、地政学的リスクやインフレ懸念などの不確実性が存在しておりましたが、全世界株式への投資がリスク分散とリターン獲得の両面で有効であることが示され、分散投資の重要性を再認識された方も少なくないのではないでしょうか。

なお、一部、上述した内容と重複しますが、以下は地域別の動向となります。

米国:
テクノロジーセクターの成長と堅調な経済指標に支えられ、主要株価指数が過去最高値を更新しました。特に、AI関連企業の業績拡大が市場全体を牽引しました。

欧州:
エネルギー価格の安定と域内経済の回復基調により、堅調な推移を見せました。
ただ、地政学的リスクやインフレ懸念が一部の国で投資家心理に影響を与えました。

アジア太平洋
日本やオーストラリアなどの先進国市場は、輸出の増加や観光業の回復により、プラスのリターンを達成しました。一方で、中国市場は政策の不透明感や経済成長の減速懸念から、やや低調なパフォーマンスとなりました。

オールカントリーもこれほどリターンが高いならば、S&P500から投資先を変更したいです。

それも一つの選択肢ですが、オルカンの投資先の6割以上は米国ですし、S&P500の株価を牽引しているのは一部のハイテク企業です。

こういった状況を踏まえた上で、各地域やセクターの動向を注視しつつ、長期的な視点で投資するようにしてください。

なお、弊社では数社の海外積立プランをサポートしておりますが、その中で、新規申込みを受け付けておりますI社の2024年推奨ポートフォリオのリターンは+26.35%でした。

10本のファンドでポートフォリオを構成しておりますが、毎年、年初に代表の河合が各地域やセクターの動向を注視しつつ、今後、伸びそうなファンドを選択しております。

他社IFAで海外積立投資をされている方やNISAで運用されている方は、一度、ご自身の運用成績と比べてみたり、今後の運用方針を考えてみてください。

まとめ

  • 日経平均の2024年のサマリー
  • S&P500の2024年サマリー
  • 全世界株式の2024年サマリー

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なお、アドバイザー変更も受けています(無料)。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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