【米国市況】インフレ指標待ち

こんにちは。K2 College大崎です

8日の米株式市場ではS&P500株価指数が3営業日連続で続落し、年初来リターンでは-13.69%となっております。

7月は買い戻しが入りましたね。

インフレ抑制のためにFRB(米連邦準備制度理事会)は前回に続き0.75%という大幅利上げを行いましたが、景気減速懸念から利上げペースは緩まるとの思惑が入り、米長期金利が低下し、株式に買い戻しが入りました。

  • 雇用指数は好調
  • 当面の株価は米消費者物価指数(CPI)次第
  • 今回の上昇局面で最高の場面は終わった

雇用指数は好調

5日に7月の米雇用統計が発表されたましたが、非農業部門雇用者数は52.8万人増と、市場予想の2倍を超える増加となり、極めて好調な内容となりました。

失業率も3.5%に低下し、約50年ぶりの低水準となっております。

加えて賃金上昇率も市場予想を0.3%上回る伸びとなり、前年同月比で5.2%上昇しました。

これだけ見ると、景気減速懸念も緩まり、今後の株価上昇に期待する見方もありますが、FRBがインフレ抑制でさらに積極的な利上げに動くとの観測が広がり、S&P500株価指数は3営業日連続で続落しているのですね。

雇用統計が発表される前は、9月のFOMCでは0.5%の利上げがされるとの見方が多かったですが、発表後には0.75%の利上げになるとの見方が強まっています。

当面の株価は米消費者物価指数(CPI)次第

10日には7月の米消費者物価指数(CPI)が発表されますが、この数値がどう出てくるかですね。

ニューヨーク連銀の調査では、米消費者の1年後、3年後、5年後のインフレ期待はいずれも急低下したことが明らかとのことですが、物価上昇率は緩和され、株価上昇につながるでしょうか。

今回の上昇局面で最高の場面は終わった

Bloombergの記事には、ここ数週間ガソリン価格が下落していることが、家計の不安緩和に大きく寄与しているとの記載がありました。

確かにガソリン価格の下落で物価上昇率は緩和されるかも知れませんが、原油価格が下落するということは、関連企業への業績も影響するということです。

忘れていけないのは、S&P500株価指数が年初来リターンが-13.69%で収まっているのは、エネルギーセクターが牽引してきたから。

6月中旬以降、回復してきているセクターもありますが、株価が回復するよりも早く企業業績が悪化することもあり得ます。

纏まった資金となっている方は、株式や債券のような市場の値動きとは相関関係が極めて低いオルタナティブへ移管して、安定した運用をするという選択肢もあります。

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まとめ

  • 米国市況はインフレ指標待ち
  • 今回の上昇局面で最高の場面は終わった

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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