投資を始める心の準備

こんにちは。K2Collegeの半野です。

現在では「老後の資金のために投資が必要。どんどん投資しましょう」ということで、国を挙げて政策を進めております。NISAやiDeCoがその典型です。しかし、以前は投資の話が、日本人にとっては無関心・無関係の時代がありました。なぜかというと、定期預金などの預貯金だけで、十分利回りが取れたからです。例えば1980年の郵便局(現在のゆうちょ銀行)の3年以上の定期預金金利は8%!しかも投資と異なり、元本も守られていますから、これほど安全な資産運用はなかったわけです。今では考えられないですね。

日本人が投資に無関心の時期があったんですか?

はい、高度成長期と呼ばれる1960年代後半、70年代の初頭の時期から、バブル時期が始まる1980年代後半まではそんな感じでした。預金金利がそのいい例です。もう30年以上も前の話です。

このような歴史があるため、日本人はお金は預貯金で十分という考え方が根強く残り、お金に対する教育が進まず、お金に対しての知識があまりないと言われています。学校でもお金の授業はないというのがほとんどではないでしょうか。そういう環境で「いきなり投資をしましょう」となっても、戸惑ってしまう人も多いと思います。そこで今回は、投資を始める際の心構えを考えてみましょう。

  • 投資にはリスクがある
  • 5年以上の中長期で考える
  • 分散投資を意識する
  • 日々の価格変動に惑わされない

投資にはリスクがある

投資したお金は、元本が保証される預貯金と異なり、目減りすることが投資にはあります。何で減るの?そういう文句が出てきそうですが、それが投資だと考えましょう。

リターン(利回り)が見込めるから、リスク(損失)もある

これが投資の基本的な考え方です。ただしリスクは自分でコントロールできるものです。大きなリターンを求めるのであれば、リスクの高い商品に投資することになりますし逆に元本を確保したい、減らさないようにしたい、そう考える人もいるでしょう。投資商品にはさまざまな商品があり、元本確保の商品もありますから、自分のニーズにあった商品を選びましょう。「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」が基本的な考え方になると理解してください。

投資や資産運用にはリスクがあるんですね。

リターンが大きいものほど、リスクも大きくなる、それが基本的な考え方です。

5年以上の中長期で考える

日本人の特徴として、仮想通貨やFXに資金を投入し、短期間で一気に増やそうという人が多いということ。そのため投資詐欺の話も後を絶ちません。

毎月2%の利息がつく

年利30%の利回り

こういう話につられて、お金を騙し取られたという話がよくニュースになります。しかし投資は、時間をかけて行っていくもの、最低でも5年以上のスパンで考えるようにしましょう。

1カ月や1年でパッと利益を出すということではないんですね。

デイトレーダーと呼ばれる人たちがいますが、投資の経験を積まないと、利益を出すことは難しいです。投資初心者や、投資のことを知らない人たちには向いていない投資スタイルです。

分散投資を意識する

投資では「卵を一つのかごに盛るな(Don’t put all eggs in one basket)」という格言があります。卵を1つのかごに保管しておいた場合、そのかごを落とすと卵が全部割れてしまいます。それを避けるためには卵をいくつかのかごに分けて保管する必要があります。投資もこれと同じ考え方をするのです。資金を入れる際に、値動きの異なる商品に分けて投資をする考え方です。それにより安定した運用を目指すということです。

例えば、Aという商品の価格が落ちても、Bという商品の価格が上昇すれば、損失を抑えることができます。最初に100万円ずつ、1万円のAという商品を100ユニット、Bを200ユニット購入したとします。2年後にAは単価が4,000円下落。しかしBは2,000円上昇。その結果、下記のように損失が抑えられ、マイナスになることを防ぐことができます。

これは何も商品だけではありません。先ほど説明した時間もそうですし、通貨も同じです。特に通貨の場合、円とドルの両方で投資をすれば、円高、円安に振り回されることもなくなります。このように投資を分散させることで、リスクも分散させ、安定した運用を目指しましょう。

分散させるのは商品だけではないのですね。

はい。商品、時間、投資する通貨、複数の分散を考えて投資をするようにしましょう。

日々の価格変動に惑わされない

中長期的に、そして分散して投資をする、この基本的な考え方で、じっくり取り組むようにしましょう。毎日日経平均株価をチェックし、上昇した、下落したというように、慌てふためく必要はありません。そのための分散投資であるからです。

毎日の価格チェックをしなくてもいいんですか?

そんなことをしていたら、日常生活にも支障が出ますし、健康上良くありません。
分散投資から始めて、じっくり構える投資を心がけましょう。

【まとめ】資産を増やすためには、投資は必要

「投資をしないで、預貯金だけでいい」それだけで経済的に安心できればいいのですが、残念ながら大半の人は、そうではないでしょう。資産を増やすには、投資が必要になっています。

投資にリスクは付きものなので、それをコントロールする

短期間で一気に増やそうとはせず、中長期で考える

分散投資を心がける

このことを意識しながら、投資を始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 預貯金だけに頼らない資産形成を
  • 投資にリスクはあるが、コントロールして資産を増やす
  • 短期間で利益を出そうとしない
  • 分散投資を心がける

お金を増やす方法は様々です。ご自分の希望に合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。

著者プロフィール

半野輝明
半野輝明
大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/basics/9570/trackback