人気の資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」、でも現実は…。海外・オフショア投資に携わるようになったパートナーさんの話

こんにちは、K2 College奥山です。

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「2021年に武器になると思う資格は?」で「FP」が2年連続2位

この仕事をしているとFPと名乗る方にお会いすることがとても多いですし、実際に当社にパートナーとしてご登録いただいている方の中にもFP資格を保有している方が多数いらっしゃいます。株式会社ユーキャンが行った「2021年に武器になると思う資格は?」という調査では、FPは1位「TOEIC L&Rテスト」に次いで2位。2位は2年連続ということですから、よっぽど人気の資格なんですね。

しかし、独立系FPに厳しい現実…

マネーのプロとして、金融や税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金等々、さまざまな分野の知識を幅広くカバーするFP。資産運用の相談相手としては頼もしい限りですが、いざ生業にしようと思うと、現実はなかなか厳しいようで、野村総合研究所の調査を基にした引用の記事によれば、調査に協力してくれた独立系FPのうち、上位25%では年収が1,000万円を超えている一方で、全体の半数は500万円未満。下位26%に至っては100万円未満となっていますから、本当に資産運用について相談しなければならないのはいったい誰なのやら…、といった声が漏れてしまいそうです。

以下の野村総合研究所の調査によると、独立系FPの平均年収は690万円。ただし、上位25%は年収1,000万円以上に対して、下位25%は年収100万円未満と、「稼げるFPと稼げないFP」の差が顕著になっている。この調査の実施時期は2007年と古く、有効回答者数も57名と少ないものの、筆者の肌感覚としてはそれほど変わっていないと思う。

− 黒田尚子「25%は年収100万円未満…FP、独立して失敗に陥る「5つのNG行為」」Business Journal (2021年10月31日)

そもそもFPに対する需要がどれほど高いのかも疑わしいところです。以前に当コラムでもご紹介した記事なのですが、とある調査にて「お金に関する相談をする相手はどなたですか?」と質問したところ、回答者の73%が「家族・友人」を挙げ、それに対しFPやIFAといったお金のプロを挙げた人は6%弱。FPに対する需要と供給が合っていないといった現実が垣間見得ます。

海外・オフショア投資のビジネスに携わるようになったFP系パートナーさんの話

専業FPとして独立するのはなかなか難しい。そんなことからか、資格取得者の8~9割は企業に属すると言われているようで、それであれば「人の役に立てる、充実した仕事」なのかと思いきや、企業系FPでも苦悩している人もいるようで、弊社のパートナーさんの中に、生保販売員から企業系FPになった方がいるのですが、彼曰く「FPと言えば聞こえはいいが、実際には完全出来高性の販売員と変わりない。保険商品は他の商品よりもコミッションが高いため、生活を支えるために結局は保険商品を推奨せざるを得ず、生保販売員時代よりも生保に詳しくなるという皮肉

ただし、従来の保険販売から有価証券販売にビジネス範囲を広げることは容易であっても、ビジネスの実足を保険から証券仲介に置き換えることは、相当難しい。その実装の難しさは、独立系FPの顧客層からも読み取れる。独立系FPの現在の主要顧客は、”30-40歳代の平均的年収の給与所得者”という結果が、今回の調査で明らかとなっている。これはまさに保険ビジネスにおけるターゲット顧客の属性と一致する。資産運用ビジネスに見る顧客よりも、年齢・資産額共に低めの設定であり、この設定をそのままに、取扱商品に有価証券を加えただけでは小口販売の積み重ねとなってしまい、ビジネスに弾みをつけることが難しい。

−「本邦における独立系FPのビジネス実態」Financial Information Technology Focus (2007年12月)
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/publication/kinyu_itf/2007/12/itf_200712_5.pdf?la=ja-JP&hash=CF10FBB8EB6ECC33B7935265B6A1F18178D0F0F3

生保販売員時代はMDRTにまでなった優秀な人なので、海外・オフショア投資のビジネスに携わるようになり、海外投資に精通するようになってからはパートナーとして活躍し、日々クライアントに感謝される充実した毎日を送っているということなのですが、海外・オフショア投資の世界を知らなければ、今も悶々としていたのかも知れませんね。

もし読者の中にFPの方がいたら「いや、そんなに悲惨じゃないから」と言われてしまうかも知れませんし、彼は稀なケースなのかも知れません。ともかく、現実として企業系・独立系、或いは収入の高低問わず、沢山のFP有資格者がパートナーとして活動しています。提案力がUPしてクライアントさんとの信頼関係も強くなるなんて素敵だと思いませんか?因みに上述のユーキャンの調査で1位となったのは「TOEIC L&Rテスト」。海外・オフショア投資でしたら英語も使えますよw

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著者プロフィール

奥山健
奥山健
<経歴>
獨協大学外国語学部卒業 
オーストラリア・シドニーで日系旅行会社(近畿日本ツーリスト)、英系オンラインFXプロバイダー(CMC Markets)に勤めた後、結婚を機に妻の出身地である香港に移住。同地で独立系IFA(Jumbo Alliance Funds)に10年、新生銀行資本のNippon Wealth Limitedに3年勤務し、為替、債券、投資信託、及び保険といった金融商品の販売や取引先の開拓に従事。20年に及ぶ海外生活に終止符を打ち、2021年春に日本に帰国し、同年5月にK2 Holdingsに参画。

<趣味>
旅行、読書、テニス

<出身地>
埼玉県川口市

<自己紹介>
ホテル・レストラン経営を学ため、ホスピタリティーのメッカであるオーストラリア・シドニーに留学し、一旦は現地で旅行会社に就職したのですが、友人の影響を受けて株式投資を始めたことを機に金融に対する興味が増し、思い切って金融の世界に飛び込んだのが2007年。そこから一貫して海外の金融商品を日本国内外のお客様に紹介してまいりました。

これまでのキャリアで学んできたことの中で最も大きいと思うことのは、金融という無味乾燥に見える業界においても、誠実さや真心、信頼や義理人情に勝るものはなく、それは国籍を問わず同じであるということ。低金利政策が長引き、あらゆる業界において規制緩和も遅々として進まないという日本の現状に失望し、海外投資に興味を持つ人が沢山いる一方で、横文字だらけでハードルが高いと感じ、第一歩を踏み出すことができないでいる人がたくさんいることも事実です。そんな方々に安心して海外投資を始め、続けてもらえるようスタッフ一丸となって誠心誠意サポートしていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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