こんにちは!K2 Collegeの半野です。
「退職金の一部を株式投資に回したいと思います。」「投資のことはよく分からないので、日本株の投資から始めようと思いますが」こんな話をよく聞きませんか。ある程度まとまったお金が入ってくると投資、資産運用に目が向き、そしてその時に株への投資を考える人が実に多いのです。日々ニュースにもなっていますし、「今日の日経平均株価は・・」という決まり文句を聞いてしまうと、お手軽にできてしまうイメージがあります。しかし株への投資は実はハイリスクハイリターン、つまり投資初心者が手を出すものではないのです。ネットのブログやSNSを見ていると、株で大もうけしたという話も出ているので、自分もそれにならってということなのでしょうが・・・。
まとまったお金を株に投資しようと考えています。やっぱり海外の株と比べても、日本株であれば安心感があるので。
株取引、すなわち株への投資は海外も日本も難しさは変わりませんし、難易度が高いです。確認してみましょう。
- 株取引には様々な数値やデータの分析が必要
- 投資初心者に株取引を勧めない理由
- 投資を始めるのであれば、中長期的な投資から
株取引には様々な数値やデータの分析が必要
株で財を成したといえば、かのウォーレン・バフェット氏ですね。彼の場合、長期的に投資するものという考えで運用をしています(ここが株のデイトレーダーと大きく違うところ)しかし、そこには単に株価が上がりそう、下がりそうという感覚で取引しているわけではありません。当然ながら、様々なデータと突き合わせながら、いつ買い時、売り時なのかどうかを、チェックしているのです。財務諸表はもちろんのこと、それ以外の数値データにも目を通して判断をしています。まずこの時点で投資初心者が簡単にマネできるものではないことがお判りいただけるでしょう。
こちらは日経平均の過去40年のチャートとなります。バブル期1989年は3万8000円を超え、4万円を超えると言われていました。しかし、バブルがはじけ、翌年は2万3000円台まで一気に下落。その後、株価は長い低迷期に入ります。こういう上げ下げが激しい中で、投資初心者が手を出してどうなるのかということです。なにせプロと言われた人たちも、バブルが弾け、大損をしている取引です。投資や資産運用の初心者が勝てるわけがありません。
投資初心者に株取引を勧めない理由
株取引の場合、銘柄選びから始まり、その会社のデータ解析、業界の研究、そしてさらにはチャートの動きをチェックしなければなりません。さっと買ってそのまま放置というわけにはいかないのが株取引。いかにも面倒くさそうですw。投資初心者や資産運用を開始しようとする人に勧めない理由はここまでの分析や研究ができるかどうかということと、さらには日々のチャートチェックができないからです。普通のサラリーマンが1日中に株価のチャートを見ながら、スクリーンに貼り付くことはまず難しい、またどうしてもロング(買い)だけで始めることになり、ショート(空売り)が出来ず、下落時の対応は損切しかありません。ですので、短期的な売買が可能で、空売りも出来る資金がある、そして四季報やチャート分析を勉強し、自分なりのトレードスタイルを確立しているのであれば、株取引を行うことは可能だと思います(ごく少数の人だと思いますが)つまり、全く初心者向きではないということです。また株価は、会社の業績やその業界のニュースなどで、大きく変動しますから、株取引は中長期運用には向いていないことが分かると思います。
株取引は、もっと簡単だと思っていました。ここまで分析やチェックが必要となる場合、最初の投資や資産運用としては、いろいろ難しそうですね。
はい、実際にリターンを狙うのであれば、かなりの勉強が必要になります。ビギナーズラック的なことはあるかもしれませんが、おいそれと利益が出せるものではないです。
投資を始めるのであれば、中長期的な投資から
投資を始める、資産運用を始めてみよう、そういう人は何から始めればいいのでしょうか。その1つの答えとして、コツコツと一定金額を買い続けるドルコスト平均法を使った積立投資をするのが最も適しています。ファンドを選び、ポートフォリオを組み、毎月積立てていく、地味な方法ですが、ドルコスト平均法のメリットを活かしながら、中長期で投資をしていくスタイルです。期間やファンドを分散している分、リスクも小さくなります。1つのファンドが下落しても、別のファンドが上昇すればいいわけですから、リスクヘッジが出来るわけです。自分の目指している投資スタイル、投資の目的、いつまでにいくらが必要なのか等々、様々に照らしあわせた上で、投資をしていってはいかがでしょうか。
株取引だと、短期で利益を上げることを考えてしまいます・・・。
投資の初心者ということであれば、中長期的な視点で投資を始めてみましょう。短期売買は初心者には難しいのです。
まとめ
- 株取引は短期での売買が基本
- 株取引のような短期売買にはデータ分析、チャート解析など様々な準備が必要
- 投資初心者は中長期的な投資、すなわち積立投資から始めるようにする
お金を増やす方法は様々です。ご自分のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。
著者プロフィール
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大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。
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