こんにちは。K2 College大崎です。
香港に拠点を置くIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)のAthena best(アテナベスト)は、主にアジア地域の投資家へ金融サービスを提供している会社です。
その関連会社であるMetis Global Limited(メティス グローバル リミテッド)で積立投資をしている方から相談いただくことが少なくありません。
- 動画解説
- Metis Global Limited(メティス グローバル リミテッド)とは
- 積立投資プラン「インテリジェンス」
- Metis(メティス)の「インテリジェンス」は、他のIFAに変更できない
- Metisの「インテリジェンス」はネットワークでの契約ばかりでトラブルになっている
動画解説
Metis Global Limited(メティス グローバル リミテッド)とは
Metis Global Limited(メティス グローバル リミテッド)とはどのような会社なのでしょうか?
Metis(メティス)は香港を拠点とするIFAのAthena best(アテナベスト)が設立したメティスグローバルグループの子会社で、香港で登録を受けた信託会社です。
一般的にIFAといえば、金融機関が扱っている商品の中から良い商品をクライアントに紹介したり、アドバイスをしたりしているのですが、Athena best(アテナベスト)はMetis Global Limited(メティス グローバル リミテッド)を設立して、そこの商品を紹介しているわけです。
なお、Metis(メティス)は「インテリジェンス」という積立投資プランと、「ブライト」という一括投資プランを提供しております。
積立投資プラン「インテリジェンス」
「インテリジェンス」という積立投資プランはどのようなプランなのでしょうか。
月々USD300から投資することができ、積立期間は5~30年から選ぶ事ができるようです。
商品モデルは、他の海外積立商品とそれほど違いはないようですね。
異なる部分はいろいろありますが、私は、他の海外積立投資商品よりもこの「インテリジェンス」をクライアントへ紹介したいとは思わないですね。
それはどうしてでしょうか。
そもそも積立投資は、その目的が将来の老後資金の準備など、中長期的にやるものです。
そして積立期間中には、相場環境は変動しますので、期待した利益を得られるように投資対象やその割合を定期的に見直し、調整することが重要となります。
調整が必要なタイミングで適したファンドを選択していく必要があるのですが、
この「インテリジェンス」の場合、「積極型運用」、「安定型運用」、「バランス型運用」といった投資戦略で分かれた10本のポートフォリオから選択しかできないようですので、見直しが必要なタイミングで細かな調整ができません。
これが弊社の紹介しているある海外積立投資商品であれば、200本以上の中からファンドを選択することが可能で、投資戦略だけでなく、投資通貨や投資地域、そして株や債券、コモディティ、不動産などの各資産クラスなどから選択することが可能です。
投資家それぞれで年齢は異なりますし、また、先述しましたように、積立期間中には相場環境は変動しますので、それぞれの状況に応じてファンドやその投資割合を見直していくべきです。
安定型運用をするとして、30歳と60歳の方が「インテリジェンス」のように同じ安定型運用のポートフォリオ(資産クラスの割合も同じ)で運用するのはおかしいですよね。
それが弊社の紹介しているある海外積立投資商品であれば、同じ安定型運用のポートフォリオにするにしても、構成する資産クラスを割合も含めて、それぞれに適したポートフォリオに調整することができます。
例えば、30歳は(株式30%:債券60%:金10%)、60歳は(株式10%:債券40%:金50%)などにするなど、任意のタイミングでポートフォリオの構成まで調整可能です。
Metis(メティス)の「インテリジェンス」は、他のIFAに変更できない
Metis(メティス)の「インテリジェンス」は投資戦略で分かれた10本のポートフォリオからしか選択できないのですね。
リターンを得るために投資をするのに、リターンを上げるための投資先が限られてしまっては、その効果も落ちるでしょうね。
その他にMetisの「インテリジェンス」で運用していくには、大きなリスクがあります。
それはどのようなことでしょうか?
それは、IFAはAthena best(アテナベスト)しか選べないということです。
IFAは変更できるのでしたよね?
一般的な海外積立商品であれば、運用成績やサポート対応に不満があれば、他のアドバイザーに変更することができます。
しかしながら、Metisの「インテリジェンス」は、Athena best(アテナベスト)だけが扱っている商品のために、他のアドバイザーに変更することができないのです。
運用が悪くても、ずっとAthena best(アテナベスト)に依頼するしかないわけですから、大きなリスクですよね。
それこそ他のIFAにアドバイザー変更をしたいという希望はあっても、悲しいかなそれはできないというような「海外積立難民」は少なくないのではないでしょうか。
弊社でも、日頃から他のIFAからのアドバイザー変更を受け入れておりますが、Metisの「インテリジェンス」からは残念ながら無理ですね。
どうして無理なのでしょうか。
弊社でもMetisの「インテリジェンス」を扱うことにすれば対応することも可能ですが、「インテリジェンス」は先述したとおりの商品ですので、弊社で扱うことはしてないからです。
以前、弊社にも取り扱いの打診があったようですが、代表の河合は「良くない商品なので扱わない」と断ったそうです。
Metisの「インテリジェンス」はネットワークでの契約ばかりでトラブルになっている
Metisの「インテリジェンス」を良くない商品だから弊社で扱わないとしている以外にも、
代表の河合は、「ネットワークでの契約ばかりでトラブルになっている」ということを懸念しておりました。
「ネットワークでの契約」とはどのようなことでしょうか?
ビジネスに参加した人がさらに参加者を広げていく「ネットワークビジネス」というビジネスモデルがあります。
海外積立投資は弊社のようなIFA経由ではなく、紹介者がセミナーや勉強会などを主催して、ネットワークビジネスのように勧誘して契約しているケースも多いですからね。
「ネットワークビジネス」は良くないのでしょうか?
ネットワークビジネス(連鎖販売取引)は口コミによって商品を広げていくビジネスモデルで、きちんとしたビジネスを展開している企業もありますし、私はネットワークビジネスが悪いとは思いません。
「ミキプルーン」でお馴染みの三基商事、ノエビア化粧品、女性用下着のシャルレなどの企業名を聞いたことがあるのではないでしょうか?
これらの企業もネットワークビジネスをしております。
自分がその商品を購入し、利用して良さを実感しているから他の人にも勧めたいと感じる。
それをビジネスとして営んでいきたいというのは、別に悪いことではないと思います。
しかしながら、紹介者がその商品をきちんと理解しておらず、事実と異なる内容を伝えたり、
商品を勧められた側も、その中身をきちんと理解できていないにも関わらず、購入したり契約するからトラブルが発生するのです。
紹介者がその商品をきちんと理解して、それを勧めたいビジネスとして取り組んでいれば、きちんとサポートするでしょうし、そうそうトラブルにも発展しないのではないでしょうか。
弊社代表の河合が懸念しているように
「紹介料欲しさだけに、自分が加入して、また紹介料を目的として次加入させることで、本来どんな投資をしてるかさえ理解せず投資する人が増えていき、それがクレームとなる」
のは、自分が儲かれば良いと考える人間があまりにも多く、そのような人間がネットワークビジネスを多く利用しているからです。
そして、ネットワークビジネスにはそのようなリスクがあることを承知で、Athena best(アテナベスト)はMetisの「インテリジェンス」の販売拡大のためにネットワークビジネスを利用している、または利用されるのを許しているのです。
先述したように、投資における相場環境は変動しますので、期待した利益を得られるように投資対象やその割合を定期的に見直し、調整することが重要となります。
そのようなアドバイスができる人間から投資商品は契約するようにしましょう。
まぁ、ネットワークビジネスでそのような人間に出会う確率はかなり低いと思いますので、
弊社代表の河合が言うように「ネットワークでの契約は良くない」とした方が良いかも知れませんね。
投資をするにしても、どのような商品を選ぶのか、どのIFA(アドバイザー)をパートナーにするかで、投資パフォーマンスは大きく異なってきます。
投資家それぞれに適した積立投資商品のアドバイスをします。
希望される方は、こちらから『積立投資商品相談』とお問合せください。
まとめ
- Metis(メティス)の「インテリジェンス」は10本のポートフォリオからしか選べない
- Metis(メティス)の「インテリジェンス」は、他のIFAに変更できない
- Metisの「インテリジェンス」はネットワークでの契約ばかりでトラブルになっている
- Metis(メティス)の「インテリジェンス」へは投資しない
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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