こんにちは、K2 College大崎です。
香港IFAであるAthena best(アテナベスト)から、弊社への海外積立投資の「IFA移管」が増えておりますので、今回はそちらについて解説します。
- 動画解説
- IFA(Independent Financial Advisor)とは
- Athena best(アテナベスト)からの「IFA移管」が増えている
- IFA移管とは
動画解説
IFA(Independent Financial Advisor)とは
IFA(Independent Financial Advisor)は、独立系のファイナンシャルアドバイザーを指し、特定の証券会社や銀行に所属せず、独立した立場からクライアントに対して投資や資産運用、保険などの金融商品に関するアドバイスを提供します。
特定の商品を推奨する必要がないため、IFAはクライアントの個別の状況や目標に応じて、幅広い金融商品やサービスを比較・選定し、最適な提案を行うことが特徴です。また、投資ポートフォリオの管理をサポートすることも役割の一つです。
この独立性が、クライアントに対して中立的でバイアスのないアドバイスを提供できる要因となります。
一方、同じように個人や企業に対して金融に関するアドバイスを提供する専門家にFP(ファイナンシャルプランナー)がありますが、こちらは特定の金融機関に所属することも、独立して活動することもあります。
FPは所属する組織によって、提供する商品やサービスが制限される場合があり、例えば、保険会社に所属するFPは、自社の商品を中心に提案することが多いです。
なお、日本FP協会のデータによると、CFP・AFP認定者のうち、FP事務所・士業事務所に所属しているFP業務を生業としている方の割合はわずか7%です。
CFP・AFP認定者の半分以上が、金融機関に所属しており、その会社に都合の良い商品を提案されている場合が多いということを覚えておくと良いでしょう。
IFAは特定の金融機関に依存しないので、幅広い商品から最適な選択肢を提案することができる一方、FPは所属組織によって提供できる商品やサービスが異なる場合があるのですね。
FPに相談されるのであれば、独立して活動されている方に相談される方が、中立的でバイアスのないアドバイスを提供してもらえると思いますよ。
Athena best(アテナベスト)からの「IFA移管」が増えている
Athena best(アテナベスト)は、香港を拠点とするIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)で、さまざまな金融商品を提供しています。
IFAは一般的に、投資家に対して独立したアドバイスを提供し、金融商品の購入や投資ポートフォリオの管理をサポートすることが役割です。
以下は、アテナベストのホームページに掲載されておりましたが、しっかりクライアントのサポートに取り組もうという姿勢は感じますね。
しかしながら、一部の投資家や業界内で、運用パフォーマンスやサービスについて懸念が報告されています。
特に、特定の投資商品に関して期待通りのリターンが得られていないという声があり、弊社に「IFA移管」を希望される投資家が年々増えております。
特に、アテナベストのサポートでFPIやRL360を利用されていた投資家ですね。
また、アテナベストはMetis Global Limited(メティス)という信託会社を設立し、メティスは「インテリジェンス」や「SMART-Ⅱ」という積立商品を提供しています。
要は、メティスが運用を担当し、アテナベストが運用指示を行っているということです。
この「インテリジェンス」や「SMART-Ⅱ」に関しても運用が期待を下回るケースが報告されており、一部の投資家が他のIFAに商品を移管したいと考えていることがあります。
しかしながら、「インテリジェンス」や「SMART-Ⅱ」のサポートをしているIFAはアテナベストに限定されているため、IFA移管ができないのです。
投資や資産運用、保険などの金融商品に関するアドバイスを求めるなら、FPではなくIFAにしようと考えておりましたが、IFAも色々ですね。
アテナベストの場合は、運用が期待を下回るケースが多いのもどうかと思いますが、それよりも、IFAにも関わらずグループ会社にMetis Grobal Groupを設立し、そこが運用する商品の取り扱いを単独でしている点が問題です。
投資家は他のIFAへ移管したくても、ずっとアテナベストにサポートを依頼するしかないわけです。
IFA移管とは
IFA移管とは、
独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)との契約や資産管理を別のIFAに変更する手続きを指します。具体的には、現在契約しているIFAから他のIFAに資産運用や投資商品の管理を移すことです。
IFA移管の背景と理由
投資家がIFA移管を検討する理由にはいくつかの要因があります。
- サービスの質: 現在のIFAのサービスやアドバイスの質に満足できない場合、より信頼できるIFAに資産管理を依頼したいと考えることがあります。
- 運用成績: 現在のIFAが提供する投資商品やポートフォリオの運用成績が期待を下回る場合、より高いパフォーマンスを期待できるIFAに移管することがあります。
- 費用や手数料: 他のIFAがより低コストで同等以上のサービスを提供している場合、コスト削減のために移管を検討することがあります。
- IFAとの相性: IFAとのコミュニケーションや相性が合わない場合、投資家は他のIFAとの関係を築きたいと考えることがあります。
IFA移管のプロセス
IFA移管の手続きは以下のステップで進行します。
- 新しいIFAの選定: 移管先となる新しいIFAを選定します。移管先のIFAが提供するサービス内容、手数料体系、運用戦略を慎重に比較・検討します。
- 現在のIFAとの契約内容の確認: 現在のIFAとの契約内容を確認し、移管に伴う手数料や制約事項を理解します。例えば、一部の契約では移管時にペナルティや手数料が発生する場合があります。
- 移管手続きの開始: 新しいIFAと契約を結び、移管の手続きを開始します。通常、新しいIFAが現在のIFAと連携して資産の移管手続きを行います。
- 資産の移管: 投資家の資産が新しいIFAに移管され、以降の管理が新しいIFAによって行われます。移管完了後、新しいIFAが提供するサービスに基づいて資産運用が開始されます。
IFA移管時の注意点
- 契約内容の制約: 一部の投資商品やポートフォリオは、特定のIFAに依存しているため、他のIFAへの移管が困難または不可能な場合があります。
「インテリジェンス」や「SMART-Ⅱ」のような商品には、このような制約があることがあります。
まとめ
- IFAはクライアントに対して中立的でバイアスのないアドバイスを提供できる
- アテナベストからの「IFA移管」が増えている
- IFAを移管して資産運用や投資商品の管理を移す
著者プロフィール
-
投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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