海外で積み立てたお金は日本には戻したくない

こんにちは。K2 College大崎です。

海外で積立投資をされている方から、このままで良いのかとの相談がありました。

  • 動画解説
  • 【積立投資の出口戦略】減らさない運用をしていく
  • 日本にはお金を戻したくない
  • CRS(共通報告基準)の報告対象国に入っていない

動画解説

【積立投資の出口戦略】減らさない運用をしていく

本人にもお伝えしましたが、積立投資は基本的に長期で運用していくものですので、そのまま積立を継続するのが理想です。

ただ、今まで積み上がった資産を一部解約し、その資金で「減らさない運用」をするというのも一つの選択肢です。特に、10年以内に退職を控えており、その後の収入が見込めない方に対しては、特にそう思います。

それは、何年かに1回生じている市場の大きな下げの影響を避けるためです。

下げてもすぐに戻れば良いのですが、過去、元の高値に戻るまで10〜20年と時間を要していることが多いですからね。

以下はS&P500インデックスの150年の株価チャートですが、元の高値に回復するまでに時間を要しているのが確認できるかと思います。

お金が必要なタイミングにおいて、大きく減らしている資産から切り崩すというのは、さらに資産の減少を加速させます。

日本にはお金を戻したくない

「減らさない運用」といってもさまざまな選択肢がありますが、今回の相談者は、積立投資で今まで積み上がった資産を一部解約(積立投資は継続)し、その資金を利用して『海外固定金利商品』で運用することにされました。

どうしてその方は『海外固定金利商品(10年プラン)』を選ばれたのか。

それは、その商品は毎年4.75%の金利があり、複利運用していけば10年後には資産が約1.5倍以上になるからという理由もありますが、

積立投資から一部解約した資産を日本の口座に戻したくないからです。

その方は海外の銀行口座をお持ちでなかったために、他の商品だと、一旦、日本国内の銀行口座に戻し、そこから再度、海外に送金しなければなりません。

その商品であれば積立投資をしていた会社と同じであるため、積立投資から一部解約した資産でそのまま運用することができます。

海外で運用している投資家で、資産を日本に戻すことはしたくないと考えている方は少なくありません。

どうして海外で運用している投資家は、資産を日本に戻すことはしたくないと考えているのでしょうか。

考えは人ぞれぞれですので全てはわかりませんが、価値がどんどん下がっていく日本円に戻すことはしたくないますますリスクが高まっている日本にできるだけ資産を置いておきたくないと考えている方は少なくないです。

日本に住んでいる方もいるかと思いますが、日本円に戻さないと不便ではないでしょうか。

必要な分だけ送金するとかATMから引き出しすれば良いですし、クレジットカードやデビットカードを利用すればそれほど不便に感じないのではないでしょうか。

CRS(共通報告基準)の報告対象国に入っていない

現在、日本人が契約できる海外積立投資を提供している会社は数社しかありませんが、弊社は、世界中の複数の管理区域に保険会社や関連会社をもつ会社であり、その中のプエルトリコ籍の会社を紹介しております。

なお、プエルトリコの規制構造は確固たる信用と投資実務を保証するもので、OCI(オフィス・オブ・コミッショナー・オブ・インシュランス)は、規制当局としての長い歴史を持ち、全米保険監督官協会(NAIC)のメンバーでもありますので、投資家にとって安心です。

ところで、みなさんは、CRS(Common Reporting Standard/共通報告基準)はご存知でしょうか?

CRS(共通報告基準)は、参加各国に所在している金融機関が互いに情報を交換することを求めることができる仕組みで、現在、日本を含む100以上の国・地域が参加しており、オフショア地域も少なくありません。

しかしながら、アメリカは、報告対象国(令和6年報告分)には入っていないのですね。
そして、プエルトリコも報告対象国入っておりません。

なぜならば、プエルトリコは、アメリカ合衆国プエルトリコ自治連邦区なのですよね。

そのため、今のところ、プエルトリコはCRS(共通報告基準)に参加していないので、日本の金融機関と互いに情報を交換することを求めることができる仕組みはないということですね。

運用商品を提供している金融機関がCRSの報告対象国に入っている場合は、どうなるのでしょうか。

非居住者が保有する金融口座情報を各国の税務当局に報告し、その非居住者の居住地国の税務当局に対しその情報を提供することになっております。

気になる方はCRSの非報告対象国の商品で運用するのも一つの選択肢だと思います。

まとめ

  • 積立投資の出口は減らさない運用をする
  • 資産の一部は海外に置いておこう
  • 海外固定金利商品の金利は4.75%(10年プラン)

こちらから『海外投資入門書(マニュアル)』を無料でダウンロードいただけます。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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