レイ・ダリオ氏、世界債務危機を警告、ビットコインと金を保有したい

こんにちは。K2 College大崎です。

世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者レイ・ダリオ氏は、昨日、アブダビで開かれた金融会議での演説し、

「債務問題が差し迫っている可能性が高いと思う」

「債券や債務などの債務資産から距離を置き、金やビットコインなどの実物資産を保有したい」

と自身の見解を述べました。

  • 債務危機に陥らずに済むことは不可能
  • 金やビットコインへも投資しておく
  • 金やビットコインはS&P500よりもリターンが高い

債務危機に陥らずに済むことは不可能

私も、米国の公的債務拡大はいつまでも続かないことや資産の一部を金や銀、ビットコインなどで保有しておいた方が良いことは、過去の記事でも解説してきておりますが、

レイ・ダリオ氏は、米国、中国、そしてほとんどの主要経済国の負債は「前例のないレベル」で増加しており、持続可能ではない。

そして、「これらの国々が今後数年間に債務危機に陥らずに済むことは不可能であり、それが通貨価値の大幅な低下につながるだろう」

とも述べております。

米国政府の公式ウェブサイトによると、現在の米国の公的債務は36兆ドルを超えており

支払っている債務利息は年間1兆ドル以上、すでに債務の利子は防衛費よりも大きくなり、また数年後には社会保障よりも大きくなると見込まれており、とんでもないレベルの支出となっております。

レイ・ダリオ氏が今後数年間に債務危機に陥らずに済むことは不可能と述べるだけの状況になっているわけですね。

債務危機はいつ来るか予測できませんので、備えておいて越したことはないでしょう。

金やビットコインへも投資しておく

ブログやK2 Collegeの記事で金やビットコインをアセット・アローケーションに組み入れた方が良いと述べてきており、その理由も解説してきました。

ビットコインについては10月のセミナーで詳しく解説しましたね。

実際、経済の不確実性を回避するために、金とビットコインは過去最高値近くで取引されております。

レイ・ダリオ氏も当初は暗号資産に懐疑的でしたが、ビットコインがインフレや金融不安に対するヘッジとして機能できると信じるようになり、方向転換をしております。

レイ・ダリオは、半世紀以上をかけて世界各国の経済とマーケットを調べ上げてきており、過去500年の歴史を振り返ることで、将来の経済危機を予測し、準備することの重要性を強調しております。

「ヘッジファンド界の帝王」とまで呼ばれるようになった彼は、投資機会に秀でおりますし、投資の参考にしてみてはいかがでしょうか。

世界的な債務増加と金融市場の不確実性の高まりに直面している状況において、金や銀、ビットコインなどの実物に裏付けられた資産をアセット・アローケーションに組み込んでおくのは良い選択肢かと思います。

私も金やビットコインをアセット・アローケーションに組み入れるようにします。

それが良いですね。

金やビットコインはS&P500よりもリターンが高い

最近のビットコインの上昇率には目を見張るものがありますが、

ビットコインETFであるiShares Bitcoin Trust(IBIT)の運用報告書には、過去10年間におけるビットコイン(BTC)とS&P500(SPX)のリターン推移が掲載されており、

これを見るとビットコインのリターンはS&P500のリターンに比べて、随分大きなリターンとなっていることが確認できます。

年率平均リターンで見ても約9.5倍もの差がありますね。

金とS&P500(SPX)のリターンで比較しても、この20年間、金のリターンがS&P500(SPX)のリターンを上回っております。

しかも、2008年からの金融危機(リーマンショック)の際は、金もS&P500どちらも下落しましたが、金はS&P500ほど下落幅が大きくなく、またS&P500が元の高値に戻るまで6年近く時間を要しているのに対して、金はすぐに回復しております。

2000年のコロナショックの際は、S&P500は30%程度下落しましたが、金は逆に上昇しておりますね。

このような点からも金やビットコインには投資をしておいた方が良いでしょう。

金であれば現物での保有も良いですが、保管するためのコストや盗難リスクもあるので、ETFやファンドなどの金融商品で保有するのも一つですね。

盗難リスクといえば、銀行の貸金庫を利用していても行員に盗まれることがありましたね。

ビットコインも取引所経由で投資するのも良いですが、ハッキング被害のリスクがあるので、こちらもiShares Bitcoin Trust(IBIT)などのETFやファンドなどの金融商品で保有するのも良いですね。

それぞれ現物での投資だと売却した際の税金が大きくなることもありますが、金融商品だと低く抑えることができますしね。

S&P500に連動する投資信託だけに投資しておりましたが、やはり分散投資は大切ですね。

そうですよ。
それに現在のS&P500は割高感がありますし、そのうち調整局面に入るでしょう。

そして、金融危機などが生じれば、暴落して、長い期間、元の基準価額まで戻ってこないこともありますから、S&P500で運用するにしても元本が確保されるファンドで運用するという方法もあります。

まとめ

  • レイ・ダリオ、世界債務危機を警告
  • 金やビットコインへも投資しておく
  • 金やビットコインはS&P500よりもリターンが高い

経済や金融の不確実性を回避するために、金とビットコインへも投資しておきましょう。

ETFやファンドなどへの投資を検討されている方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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