こんにちは!K2 Collegeの半野です。
今回は前回の続きのような話ですが、株で損をする人が多いのがなぜなのかを考えてみましょう。実はこれ、お金に関するリテラシーやルールにも関係しています。『え、ルール?何それ??』と思うかもしれませんが、難しく考える必要はありません。お金のルールというと節約する、出費を抑えるなど様々な項目が出てくるでしょうが、ここでは投資、資産運用に絞って考えていきます。
お金のルールやリテラシーといっても支出をコントロールしたり、節約したりぐらいしか考えていません。
投資で考えてみましょう。そこにシンプルなルールが見えてきます。
- 人はルールを知らずに行動することはない
- 株の場合、ほとんどの人が購入のルールを持っていない
- 何も知らないまま、ハイリスク型の株やFXに投資をしてはいけない
人はルールを知らずに行動することはない
ルールを知らずにゲームをやる人はまずいないと思います。それがカジノや競馬といったギャンブルでもルールを知ったうえでやりますよね。しかしこれが投資になると、全く異なってきてしまいます。多くの人がそれに気づいていません。日常生活を例に考えてみましょう。スーパーマーケットに卵を買いに行ったとします。まず、1パック200円程度で販売されているとしましょう。この値段ならと購入する人が多いのではないでしょうか。例外的に『いやいや、特売日まで待とうか』なんて人もいるかもしれませんが、すぐに必要であればほぼ100%の人が、買いますよね。しかし次に、同じ卵でも1パック2,000円になったらどうでしょう?いわゆる高級卵と呼ばれる部類になってきます。『これは普通の卵と違うんだ』『味が違うからプレミアがついているんだ』といって買う人がいるかもしれませんが、200円の時と同じように多くの人が購入するとは考えにくいです。では、さらにこの卵の値段が1パック5万円になったらどうですか?よほど卵に造詣が深い人を除いて、ほとんどの人が購入しないでしょう。なんでそんな金額で卵を買うの??ってなりますよね。つまり、卵の価格に対しての知識と考えがあるので、それを基準に価格が適切かどうかを判断して購入するかどうかを決めています。200円なら買うけど、5万円なら買わない、これは正しい判断だと誰もが思うでしょう。
人それぞれ、卵に対する購入のルールを設定している
こういうことになります。
株の場合、ほとんどの人が購入のルールを持っていない
ではこれが卵ではなく、株だったらどうでしょうか?それなりに付き合いのある証券会社の営業マンから「この銘柄は今が買い時ですよ」と勧められたらどうでしょう?そこで断ってもああだこうだとチャートまで提示され、勧められるとしましょう。そうなると大抵の人が購入してしまうのではないでしょうか。そのため、後になって株で大損したという話は今でもよく聞く話ですよね。卵だったら高ければ買わないのですが、株だと人から勧められるだけで価格に関係なく買ってしまう、そういうことが実際に起っています。卵の場合はお金を出費する、つまりお金に関してはマイナス要素しか発生しないので、人は購入することに対して慎重になります。一方、株の場合、誰もが投資と考えます。マイナスになるなんてとんでもない、そういう思いでお金がプラスになることを期待します。本当であれば、卵同様に投資もきちんとその価格が適切かどうかを慎重に判断しないといけないのですが、株の価格に対して卵に対する知識や考えが全くないまま購入してしまうから起こることなのです。損失に対しては敏感なのですが、増やすことに対してはそれに伴うリスクを考えることなく、簡単にお金を出してしまうのですね。投資詐欺が後を絶たないのもその心理を衝いていると言えます。
たしかに株を購入するときの価格のルールって何だろうと考えてしまいます。
人から聞いたからでは、やっぱり根拠が弱いですよね。株の知識があればそんなことはないのですが、ほとんどの人が知識のないまま購入することになり、損を出すことになってしまいます。
何も知らないまま、ハイリスク型の株やFXに投資をしてはいけない
投資はやりながら知識を身につけよう、そして株やFXは投資初心者には向いていないと話をしたことを以前しました。株やFXはプロの投資家が大勢いる世界です。やりながらうまくなればいいというのと話が違ってきます。スポーツで考えるとわかりやすいと思います。野球やサッカーも趣味程度であれば、実際に体を動かしながら知識を身につけていけば、それなりに上達しますが、プロの世界は知っているのが当然という前提で競争しています。株やFXも同じなんです。投資初心者や投資のことを殆ど知らない人が手を出すと、大きく損をしてしまうのはそういう理由だからです。それでも株やFXでハイリターンを狙いたい、そういう人もいるでしょう。であれば、以下のルールを守りましょう
・ギャンブル同様、なくなってしまってもいいと割り切った資金で行う
・卵同様、価格が適しているのかどうなのかを判断できるレベルまで株の知識をきちんと学ぶこと
もちろん知識があるからといって勝てる保証はありません。それだけリスクが大きいものだと認識し、失敗をするのが当たり前と割り切ることが大事です。もし勝てるまでの知識を習得する時間も手間もないということであれば、株やFXには手を出さないようにしましょう。一般投資家の場合、プロの運用による積立投資、インデックス投資、ファンドへの投資が適しているということになるのです。一般の投資家ができる投資を行いながら、知識を身につけていきましょう。
株やFXのようなハイリスク・ハイリターンのものは、知識がないまま手を出してはいけないということですね。
自分で運用することになりますから、誰にも頼れません。やはりプロの運用に任せる投資のほうが安心感があります。
まとめ
- 知識やリテラシーが不十分な場合、株やFXのようなハイリスクなものには手を出さないこと
- よりリスクの低い投資をしながら、お金の知識・リテラシーを身につけていこう
お金を増やす方法は様々です。ご自分のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。
著者プロフィール
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大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。
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