こんにちは、K2 College奥山です。
(一部の契約に限り)LIBORの利用期限が延長で一安心
邦銀がどこまで影響力を発揮したのか怪しいですが、とりあえずロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の利用期限が(一部の契約に限られるとはいえ)延長されたことに安堵している金融関係者は多いことでしょう。「どこであれ市場参加者にとって大きな安堵(あんど)をもたらす公算が大きい」とし、「年内の移行が事実上不可能なLIBORを参照とする契約は、何千件ではないにせよ、何百件はある」と記事にコメントを寄せたのは米会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のパートナー、アンドルー・グレー氏。それにしても英金融行為規制機構(FCA)が、2021年末以降はレート提示を強制しない意向を示したのは2017年。つい先日のことのように感じるのですが、そんなに月日が経ったんですね。
LIBOR (ライボー、London Interbank Offered Rate) とは、ロンドンにおいてインターバンク取引で資金の出し手から提示される金利のことで、ロンドン銀行間取引金利とも呼ばれる。多くのユーロ債における参照金利として用いられる。
ウィキべディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/LIBOR
資金調達コストの基準として用いられ、特に6か月物は短期金利の指標として使われることが多い。調達コストの割高/割安もLIBORとの比較で表現されることが多い。例えば、LIBORと同水準で社債等が発行された場合には「LIBORフラット(ライボー・フラット)」或いは単に「Lフラット(エル・フラット)」と表現される。また、特に信用力の高い企業では、LIBORよりも低い水準で資金調達を行なうことができ、その場合「サブLIBOR(サブ・ライボー)」と云われる。
ウィキべディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/LIBOR
LIBORを参考値とした確定利回り商品。その利回りとは…
ところで何故私がこのニュースをピックアップしたかというと、弊社で知っている海外・オフショア商品の中にも、利回りを決める際の参考値にLIBORを利用しているものがあって、これが結構いい利回りなんですよ。当然、周りの投資家さん達にも人気なので、「LIBOR使えなくなっちゃった後はどうするのかな〜」とハラハラ・ドキドキで推移を見守っていました。なので、同商品プロバイダーさんから「まだ(しばらくは)LIBOR使えます」と聞いた時には、まさに上述のアンドルー・グレー氏が言うように「安堵した」とw
因みに利回りですが、私が知っているものは「15年払い。12ヶ月米ドルLIBOR+1.50%/年の変動金利、但し最低金利として3.5%/年が保証」。これがどれくらい凄いことなのかと言うと、近年LIBORが2%/年を超えたことなんてかなり稀なんですよ。特に昨年中頃からは0.5%/年さえ維持できず、10月初旬時点では0.23%/年。こんな低金利の状況の中、プロバイダーさんが3.5%/年も保証できるのは相当の驚きですし、だからこそ「今後も続いて欲しい」と強く願うわけです。
長期金利に上昇の兆しは見えるものの…
因みに先日のコラム(「高利回りでパートナーさんにも投資家さんにも人気のオフショア固定金利商品(一括払)。しかし遂にこの日が…」)でもお伝えしたとおり、同じプロバイダーさんの商品であっても、(LIBORを参考値としていない)一括払い型の商品では利回りが下がることが決定されましたし、今回のコラムに出てくる積立型のものだって、今後どうなるかは分かりません。投資商品だけでなく、保険だって日本でも嘗ては高い利回りが付与されていましたよね。やっぱり(ある程度)世間の金利の動向から受ける影響が強い商品は、「早く申し込んだ者勝ち」なのかなと。少なくとも近年はそう言う状況が続いています。
パートナーさんには常に海外・オフショアの最新情報が
以前のブログやK2 Collegeのコラムでも再三お伝えしてきましたように、海外・オフショアには日本の金融機関からは決して紹介されないような商品が沢山あるのですが、それらの情報は自ら主体的に取りに行かないとなかなか入手することができません。しかし、弊社のパートナーさんには私達が積極的に情報発信しているため、アンテナを張り続けていなくても常に最新の情報を持っていていただくことができるんですね。
最近ではクライアントさんの方から「海外・オフショア投資について知りませんか?」と尋ねてくるケースが多いと聞きます。是非パートナー登録をして、顧客ニーズに応えていきましょう。
著者プロフィール
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<経歴>
獨協大学外国語学部卒業
オーストラリア・シドニーで日系旅行会社(近畿日本ツーリスト)、英系オンラインFXプロバイダー(CMC Markets)に勤めた後、結婚を機に妻の出身地である香港に移住。同地で独立系IFA(Jumbo Alliance Funds)に10年、新生銀行資本のNippon Wealth Limitedに3年勤務し、為替、債券、投資信託、及び保険といった金融商品の販売や取引先の開拓に従事。20年に及ぶ海外生活に終止符を打ち、2021年春に日本に帰国し、同年5月にK2 Holdingsに参画。
<趣味>
旅行、読書、テニス
<出身地>
埼玉県川口市
<自己紹介>
ホテル・レストラン経営を学ため、ホスピタリティーのメッカであるオーストラリア・シドニーに留学し、一旦は現地で旅行会社に就職したのですが、友人の影響を受けて株式投資を始めたことを機に金融に対する興味が増し、思い切って金融の世界に飛び込んだのが2007年。そこから一貫して海外の金融商品を日本国内外のお客様に紹介してまいりました。
これまでのキャリアで学んできたことの中で最も大きいと思うことのは、金融という無味乾燥に見える業界においても、誠実さや真心、信頼や義理人情に勝るものはなく、それは国籍を問わず同じであるということ。低金利政策が長引き、あらゆる業界において規制緩和も遅々として進まないという日本の現状に失望し、海外投資に興味を持つ人が沢山いる一方で、横文字だらけでハードルが高いと感じ、第一歩を踏み出すことができないでいる人がたくさんいることも事実です。そんな方々に安心して海外投資を始め、続けてもらえるようスタッフ一丸となって誠心誠意サポートしていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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