こんにちは。K2 College大崎です。
今回は、トランプ政権の動きから、金を担保とする米国債の発行について推測します。
- 動画解説
- 「End the Fed」 のロン・ポール氏をFRB議長に?
- 政府系ファンド設立で、金を担保とする米国債の発行か?
- 米国政府は金準備を増強中?その目的とは?
動画解説
「End the Fed」 のロン・ポール氏をFRB議長に?
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2024年11月にイーロン・マスクがXで、「ロン・ポールを政府効率化省(DOGE)の一員に迎えたい」とコメントし話題を呼んでおりましたが、FRB(連邦準備制度理事会)の議長をロン・ポール氏に交代させることを支持するとXで表明しました。
ロン・ポール氏は、1971年にニクソン大統領がブレトンウッズ為替制度を廃止したことをきっかけに政界入りを決意し、長きに渡り下院議員を務めた議員で、2009 年に「End the Fed」という本を執筆するなど、FRB を批判し、その廃止を主張しています。
ちなみに、共和党ランド・ポール上院議員はロン・ポール氏の息子であり、2024年12月に政府の無駄遣いに関する2024年の「フェスティバス」報告書を発表し、政府の無駄遣いの総額は1,008,313,329,626.12ドルであると報告しております。
ロン・ポール氏は連邦政府の大規模な支出プログラムが提案されるたびに、「憲法に反する」として一貫して「NO」と投票することで有名でしたが、親子ですね。
ロン・ポール氏は金本位制度の支持者なのですか?
金本位制度の強い支持者です。
彼は長年にわたり、FRB(連邦準備制度理事会)を廃止し、金本位制に戻すべきだと主張してきました。
それにしても、「金は私のポジションの中で最大のもの」と発言していたスコット・ベッセント氏を財務長官とするなど、トランプ政権には、金支持者が集まってますね。
政府系ファンド設立で、金を担保とする米国債の発行か?
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ドナルド・トランプ米大統領は2月3日、財務省と商務省に政府系ファンドの設立を命じる大統領令に署名しました。
Bloombergの記事によると、一般的に、政府系ファンドは3つのカテゴリーに分かれるそうで、一つは現金から始めるもの、二つ目は資産から始めるもの、三つ目は投資目標から始めるものがあるそうです。
最初のタイプは、資金の大きなプールとして設立され、さまざまな資産に投資する。その狙いはリターンを高めることであり、準備金のほか、万一の事態に備えた「レイニー・デー」用の資金を蓄えることが多い。
二つ目は持ち株会社に近いもので、さまざまな政府保有資産をここに移管する。こうした資産の持ち分を売却したり、担保にして融資を受けたりした後、調達資金で再投資を行ったり、新たな資産を購入したりすることができる。
三つ目は、インフラ整備などプロジェクト向けに外部からの投資呼び込みを目的とした媒体を設けるアプローチで、戦略的投資ファンドとしても知られる。これは比較的新しい手法で、外部投資家の参入が難しい市場で有効だ。
トランプ大統領がどのタイプのファンドを念頭に置いているかは分かりませんが、米国は「最大級の基金を持つことになる」と発言しており、こうした発言は、レイニー・デー・ファンドを示唆しているとのことです。
しかしながら、ベッセント財務長官は「米国民のために米国のバランスシートの資産側を貨幣化する」と述べており、二つ目のタイプのファンドを設立する可能性を示唆しています。
二つ目は、さまざまな政府保有資産を移管して売却したり、担保にして融資を受けたりするタイプでしたから、やはり金を担保としての米国債を発行するのでしょうか?
実際はわかりませんが、その可能性はありますよね。
米国政府は金準備を増強中?その目的とは?
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近年、世界各国が金準備を増強する動きを見せています。特に中国やロシアは中央銀行を通じて大量の金を買い増ししており、米ドル基軸体制への挑戦とも取れる動きが活発化しています。
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こうした状況の中、米国政府も密かに金準備の増強に動いているのではないかと推測されています。
実際に、ベッセント財務長官の「米国のバランスシートの資産側を貨幣化する」という発言は、政府が保有する資産を活用し、新たな金融システムの準備を進めている可能性を示唆しています。
特に、米国は過去に「金本位制」に戻るべきかという議論が繰り返されてきましたが、もし政府系ファンドを活用して金を担保とする米国債を発行するなら、事実上の「部分的な金本位制」への移行となるでしょう。
さらに、トランプ政権は「最大級の基金を持つ」と発言しており、これが金の買い増しを含む戦略的準備である可能性もあります。
もし米国が金準備を拡大し、金を裏付けとする米国債の発行に踏み切れば、世界の金融システムに大きな変化をもたらすことになるでしょう。
すべての布石は「金を裏付けとする米国債の発行」に向けられているのかもしれません。
もし米国が金準備を拡大し、金を裏付けとする米国債の発行に踏み切れば、米国債や米ドルはどうなりますか?
米国債の信頼性を高めますし、米ドルも法定通貨としての信頼が高まり、短期的にドルの強さを維持する効果があるかと思います。
それに、金の需要が急増し、金価格が大幅に上昇する可能性も高いですね。
金やビットコインへも投資しておきましょう。
海外積立では、金ファンドやビットコインETFにも投資ができます。
まとめ
- イーロン・マスクがFRB議長をロン・ポール氏に交代させることを支持するとXで表明
- ロン・ポール氏は金本位制度の支持者
- 政府系ファンド設立で、金を担保とする米国債を発行するかもしれない
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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