洗い替え処理(あらいがえしょり)

   

意味

法人保険契約の経理処理の1つで、「雑収入の計上」の事を意味します。払済保険に変更した時点での解約返戻金を雑収入として計上する事を「洗い替え処理」と呼んでいます。

   

解説

かつては、法人保険において①売り上げの減少・資金繰り悪化などで保険料の支払いが困難になった②契約中の保険の解約返戻率がピークになったなどの理由で払済保険に変更するケースが多くありました。変更しても決算書上には何も記載されませんでした。①であれば経営上やむおえないですが、②のケースで意図的に払済保険に変更してさらに社長の勇退時まで利益を繰延べする法人が多く見られました。また、払済保険にして利益が出ている場合は新規で節税保険加入してさらに簿外資産を作っていた法人も多く存在しました。そこに目をつけた国税庁が2019年、例の「名変プラン」の税制改定時に払済保険に関してもルール変更しました。保険料を払うのをやめただけで、会社に1円も入ってこないのに利益(雑収入)として計上しなければいけなくなり、繰延べ繰延べばかりしてきた法人にとってはこの抜け道を完全に封じられました。

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