資産担保証券/ABS(しさんたんぽしょうけん/エービーエス)

   

意味

資産担保証券(ABS:Asset Backed Securities)とは、商業用不動産担保ローンや住宅ローン、自動車ローン、リース、クレジットカードなどに関する貸付金銭債権などの資産を裏付けとして発行される証券の総称。

   

解説

典型的なスキームとしては、ある企業が特定目的会社(SPC:Specific Purpose Company)に特定の資産を譲渡し、SPCがその資産を裏付けとして証券を発行する「証券化」の仕組みにおいて発行される証券。わが国ではSPCの代わりに信託が用いられることが多く、現在ではほとんどのABSが信託受益権の形で発行されている。ABSのうち、社債や企業向け貸付債権などを裏付けとするものを債務担保証券(CDO:Collateralized Debt Obligation)という。CDOに分類されない自動車ローン債権、リース料債権、クレジットカード債権などの主にノンバンクが保有する金銭債権を裏付けとするものは、単にABS(狭義のABS)という。

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