AT1債(エーティーワンさい)

   

意味

債券と株式の中間的な特性を持つ証券のひとつで、原則、償還期限のない永久債として発行される。銀行の中核的自己資本であるTier1の一部として組み入れられる証券であることから、正式名称を「Additional Tier1」という。

   

解説

発行体である銀行が破綻した場合には、元利金の弁済順位が普通債などより低く、投資家の抱えるリスクが大きいため、高い利回りが設定される。

発行体の自己資本比率がバーゼル3規制で定める一定水準以下になった場合や、経営危機の懸念等が生じ監督当局からの命令があった場合には、強制的にAT1債の元本を削減したり株式に転換したりすることで、自己資本を増強する措置が取られる。

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