特定口座(とくていこうざ)

   

意味

特定口座とは、上場株式等の譲渡益課税における個人投資家の申告・納税手続きを簡素化するために導入された制度。

   

解説

特定口座は、ひとつの証券会社などにつき1口座のみ開設でき、それぞれの特定口座について「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」のいずれかを選択する。上場株式等の譲渡益については、原則、確定申告が必要であるため、本来は投資家自身で1年間(1月から12月まで)の譲渡損益の計算や確定申告書類の作成、および納税をしなければならないが、特定口座を利用すると、証券会社等が投資家に代わって計算した譲渡損益が記載された「特定口座年間取引報告書」をもとに、簡単に確定申告書類の作成ができる。さらに、「源泉徴収あり」を選択した場合は、証券会社などが投資家に代わって納税するため、確定申告をする必要がない(確定申告をすることも可能)。なお、「源泉徴収ありの特定口座」に配当等を受け入れることで、当該口座内で生じた譲渡損失と、確定申告をすることなく損益通算が可能になっている。また、2016年からは、公社債や公社債投信も特定口座で取り扱うことができるようになった。

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