個別元本(こべつがんぽん)

   

意味

投資信託を購入した投資家(受益者)ごとの計算上の買い値のことをいう。

   

解説

追加型の投資信託では、投資家の購入日によってこの個別元本は異なり、株式投資信託を換金した場合は、換金時の基準価額(または解約価額)と投資家の個別元本との差額が収益とみなされ課税される。また、投資信託から収益の分配を受けたときには、受け取った収益分配金の分だけ基準価額が修正されるが、この修正された後の基準価額のことを分配落ち後の基準価額という。そして、追加型株式投資信託では、この分配落ち後の基準価額が投資家の個別元本を上回っている場合は、分配金の全額が収益の分配金(普通分配金)として課税され、個別元本を下回っている場合は、下回った部分が元本の払い戻し(特別分配金)として非課税となり、残りの額が普通分配金として課税される(個別元本方式)。

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